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タバコラム78.禁煙の日にひとこと(60)~ニコチン依存症は治療できます!~

 タバコラム78.禁煙の日にひとこと(60)
      ~ニコチン依存症は治療できます!~

 皆さん、こんにちは。2016年の暑かった夏も終わり秋の気配がしてきました。
 今年、禁煙に取り組んでいる方は上手くいっていますでしょうか?

 厚生労働省のH26年度の調査では、現在、習慣的に喫煙をしている人のうちで、禁煙をしたいと思っている方の割合は男性で26.5%、女性で38.2%とのことです。
  (http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106405.html) 


*ニコチン依存症について
 何故、タバコをやめようと思って禁煙を試みても失敗するケースが多いのでしょうか?
 理由の一つとしては、タバコは成人に達したら、自分の意志で購入することが出来る嗜好品ですので、『身近に手に入る』という事はあるかもしれません。

 しかしながら、タバコの価格は以前よりも高くなってきましたし、タバコの広告には健康を障害することを明示する事が義務付けられるなどの規制もあったりして、かつてよりはタバコを手に入れる事は難しくなってきたと言えるかもしれません。

 それでもタバコをやめられない理由として、タバコがアルコールや麻薬(覚醒剤、モルヒネなど)と並ぶ『依存形成物質』であるという事があると思います。

『依存形成物質』は使用を中止する事により離脱症状が表れます。

 タバコの離脱症状は、具体的には以下の様な症状です。
 ①不快感または抑うつ気分、
 ②不眠、
 ③易怒性、欲求不満、怒り、
 ④不安、
 ⑤集中困難、
 ⑥落ち着きのなさ、
 ⑦心拍数の減少、
 ⑧食欲増加または体重増加


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 タバコにはご存知の様に、ニコチンという物質が含まれています。
 ニコチンは喫煙により肺から吸収され、中枢神経に作用し脳の側座核という場所からドパミンを遊離すると言われています。

 タバコが止められない原因は、『ニコチン依存症』のため中止すると不快な離脱症状が出てくるためと考えられています。

*ニコチン代替療法
 禁煙外来では、ニコチン依存症に対して、『ニコチン代替療法』によって、タバコを中止する事による離脱症状を減らしながら、禁煙を成功に導くことが可能です。
 ニコチン代替療法以前には、禁煙指導をしても禁煙の成功率は10%以下であった様ですが、ニコチン代替療法が可能になった現在では禁煙成功率は上昇しています。

現在、用いる事の出来るニコチン代替療法は以下の通りです。
 ①ニコチン・パッチ(薬価収載済) 
 貼付する事で、皮膚を通じて経皮的にニコチンを吸収する。用量を調節して、使用者に数週間をかけて徐々にニコチンの摂取を減らしていきます。
 ②ニコチン・ガム(一般医薬品、患者自己負担)
 口腔粘膜を通してニコチンを吸収。数週間から数カ月かけて徐々に減量をしていきます。
 ③ニコチン・スプレー(日本未承認)
 日本では、2006年からニコチン依存症は治療対象となり、ニコチン依存症に対する保険診療が出来る様になりました。


*バレニクリンについて
 さらに2008年になると、禁煙補助薬としてバレニクリン(商品名:チャンピックス)という薬が登場し、薬価収載され使用できる様になりました。
 バレニクリンはα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体部分作動薬という薬で、ニコチンの代わりに中脳の腹側被蓋部のニコチン受容体に結合し、ドパミンを放出促進する事で禁煙の離脱症状を軽減する一方で、ニコチンが受容体に結合する事を阻害するため、喫煙する事による満足感を抑制する作用もあるという新しい薬です。


 以上の様に、禁煙外来では、禁煙をする意欲があるのに止められないという『ニコチン依存症』の方に対して禁煙補助薬を処方して治療をする事が出来るのです。

 タバコを止めようと思って禁煙を試みたが失敗した事のある方には禁煙外来の受診をお勧めします。
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(図はファイザー製薬のホームページより抜粋、 
   http://www.pfizer.co.jp/pfizer/index.html )
       (禁煙促進チーム 生田 卓也)


★嗜好品は有害であってほしくないですね。タバコは百害あって一利なし。本来なら当然規制されるべき対象となるべく、有害な化学物質満載の製品と言えるでしょう。いわば、毒の缶詰め
       (追加談:立山 義朗)。
by hiro-nishi-mc | 2016-10-18 18:29 | タバコラム
   
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