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タバコラム41.タバコに関する考察~産業医・真鍋先生よりのご寄稿~
 41.タバコに関する考察
   ~産業医・真鍋先生よりのご寄稿~


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 日ごろから親しくさせていただいている立山先生から、タバコラムへの寄稿を依頼いただきました。

 タバコの害や健康への影響は、既にこのコラムを含めて多くの情報がキチンと発信されていますし、賢明なフォロアーの皆様に改めて堅苦しい事をいうのも私のキャラに反します。はて、何を書くか迷ったのですが、チョット健康とは違った視点でタバコの影響を述べてみます。

d0128520_1720822.jpg 先日、Tabacco Control(2013オンライン版)という専門誌にオハイオ州立大学の研究者らが、「雇用主が喫煙者を雇用すると、非喫煙者を雇用した場合と比べて年間約6000ドルの追加費用が発生する」と発表しました。簡単に言えば、喫煙者を雇用した場合、たばこ休憩などの積算による生産性の損失や、喫煙による疾患リスクの上昇に伴う医療費の増加などによって、平均的な損失額を包括的に算定すると年間6000ドルくらいになる、ということでしょうね。

 日本でも数年前に、「喫煙者は雇用しない」と明言した企業が出てきて賛否両論話題になりました。でも、企業や企業の健康保険組合にとってみれば当たり前の発想なんですね。だって余分にお金がかかるわけだし、その分の補填はたばこを吸わない従業員や売り上げから補わないといけないのですから。

 ここで気をつけたいのは、「じゃあ、病気を持った人は辞めさせるのか、とかハンディキャップを持った人は雇用しないと言う事か」なんていう突飛な意見が時に突然出てくる事です。

 それは全く違っていて、そもそも次元の違う話なんですが、時たま、(企業サイドの経営会議などでも)この手の意見が出てくる事があります。そういったときに、「どう解釈するのか」を社内外へ向けて説明するのも、私たち医療職(特に企業に勤める産業保健職)の仕事なんです。


 さて、興味深い資料をもう一つ。

 今年の5月に文部科学省が「薬物に関する意識調査」を発表しました。

 この調査は、全国の小学校3年生から高校3年生までの約7万5千人の児童・学生を対象にして、たばこやお酒や薬物についての意識を調査したものです。平成12年、18年そして昨年度が3回目の調査でした。

d0128520_17213818.jpg その一部をご紹介しますと、将来「たばこを吸うと思う」と回答した人は、中3男子で平成12年21.7%、平成18年9.2%、平成24年6.3%と大きく減少しています。高校生の男子でも同じ傾向のようです。また、喫煙は「非常に害がある」と回答した人は、中3男子で平成12年86.3%、18年91.1%、24年92.1%と上昇しています。
 これらは、「たばこは健康に悪いという知識」が広がった大きな成果ですね。

 それから、思春期の人たちにとって、とても気になる「異性が持つたばこへのイメージ」の変化も見逃せません。たとえば、たばこを吸う人を「かっこいいと思う」という人は、中3女子で各6.9%、3.4%、2.6%、高3男子でも各8.1%、6.1%、4.5%と確実に減っています。
 「飲酒や喫煙はカッコいいものではない」という価値観が子どもたちの間に広がっているようですね。

 さてさて、企業における大人への調査やヒアリングを実施しましても、おおよそ同じような傾向が出るようです。

 「将来、子どもが成人になったら一緒にお酒を酌み交わしたい」という人はたくさんいらっしゃいますが、「子どもが大きくなったら一緒にたばこを吸いたい」という人は、ほとんどいないようです。(まあ、そういう発想も情景としてなかなか浮かんでこないのでしょうが…) 

 つまり多くの大人は、できれば子どもには喫煙して欲しくないと思っているのは間違いない事実のようです。

 それでも、一度、喫煙習慣が付いてしまうとやはり中々離脱できないもの。

 でも、子どもたちの考え方、取り巻く環境が変わっているのですから、大人も負けてはいられませんよね。

 「たばこが嗜好品か中毒性の薬物か」なんて議論を改めてするのは水掛け論ですし、それこそカッコよくないので私はしませんが、ただ、 「できうるならば避けたい、自分の大切な人には避けさせたい、曝露させたくない」という習慣をたちきるための色々な側面からの支援はこれからも必要だと思っています。

             (三菱レイヨン大竹事業所診療所 真鍋憲幸)

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by hiro-nishi-mc | 2013-10-23 17:21 | タバコラム
   
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