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タバコラム74.禁煙の日にひとこと(56)~乗り物と禁煙 Part2 飛行機編~
タバコラム74.禁煙の日にひとこと(56)
~乗り物と禁煙 Part2 飛行機編~
元来、自分は
「鉄道オタク」であり、大学生の時には鉄道のみで北海道旅行(22泊、うち車中泊16泊、但し寝台車は2泊で座席車14泊)なんてこともやりました。運転開始直後の寝台特急「北斗星」個室寝台(A個室寝台ロイヤル・・・ではなく、B個室寝台ソロでした)にも乗りました。
そんな自分が
飛行機に目がいくようになったきっかけは、航空券を当てたことです。人生の初フライトは、岡山~沖縄の往復で、機材は南西航空(現:日本トランスオーシャン航空)のボーイング737-200 adv型でした。
当時はまだ飛行機に喫煙席があり、自分はノンスモーカーですが喫煙席をチョイス。事前座席指定システムがない時代で、空港カウンターで早い者勝ちで席が決められていましたが、空席の関係でどうしても窓側に座りたかったので・・・・・お上(のぼ)りさんですねぇ。
今もそうですが。 ところで、飛行機の喫煙席というのは、必ず機体後部に設けられます。というのは、飛行機は、機内を地上と同程度の気圧を保つために与圧されており、そのために機体後部には圧力隔壁があり、その関係で気流が前から後ろに流れるようになっているためです。
今日、日本においては、国内線・国際線ともに機内は全て禁煙です。ですが、全席禁煙であっても灰皿の設置は飛行機の義務という航空法の厳しい規則があり、機内のトイレには灰皿が設置されています。
喫煙席があった時代の古い機体だけではなく、最新鋭のボーイング787型機やエアバスA380型機であっても例外ではありません。
機内のトイレは、一般的な水洗式とは違い吸引式のため、火のついたタバコをトイレに捨てると火災に繋がる恐れがあります。そのため、「万が一に備えて」灰皿を設置しているのです(決して隠れてタバコを吸うためではありません!念のため)。
また、
2004年より航空法が改正され、航空機のトイレ内での喫煙に対し、機長が中止を命じる事ができるようになり、中止に従わない場合は、50万円以下の罰金に処せられる事になっています。
飛行機内での喫煙は受動喫煙防止の観点からも、安全上の理由からも禁止されてしかるべきことなのです。
ついでに言わせてもらえば、搭乗前に吸いだめをする人がいるようですが、その人自身には心筋梗塞などの心臓発作や突然死を起こす危険も高まるだけでなく、吐息や、髪や衣服などに付着したタバコの有害ガスによる周囲のお客への3次汚染(
サードハンドスモーク*1と言われます)も起こしますので、もっともっと注意喚起していく必要があります。
吸いだめはダメですよ!
*1 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160619-00010006-bjournal-soci
(禁煙促進チーム 副薬剤部長 幸吉 明)