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タバコラム69.禁煙の日にひとこと(51) ~私たち禁煙促進チームがあなたをサポートします!~
タバコラム69.禁煙の日にひとこと(51) ~~私たち禁煙促進チームがあなたをサポートします!~~
この度、禁煙促進チームに加わることになりました。2若葉看護師長の古川と申します。
実は・・ 私はタバコを吸いません。
タバコに関して自己の体験は乏しく、正直少し不安ですが、これから禁煙に取り組む方々への共感やサポートのために少しでも力になれればと思っているところです。
さて、タバコに関して、過去に受け持ち患者さんとのエピソードがありますので紹介します。
20年前、新人看護師であった私は、50歳代女性の受け持ち患者Aさんとタバコの話をしていました。
Aさんは1日2箱の喫煙をされる方でした。Aさん本人も「タバコは百害あって一利なし」「寿命を削って喫煙している」と言われながら、入院中であっても喫煙をされており、何度も禁煙を促していてもタバコをやめることが出来ない人でした。
ある日、ついにAさんは病状が悪化して1週間以上ベッド安静となった時に、私にむかって言いました。
「タバコを吸えないなら死にたい。でも本当は死にたくない。ただタバコは心が落ち着く麻薬。私は弱い人間なんよ。」
このように何度も繰り返し言われていました。
私は禁煙の必要性を再三説明し、時には散歩をして、時にはあめ玉を使用して、Aさんと一緒に禁煙に取り組みました。そして退院までの約3週間の間、禁煙に成功しました。
タバコ(煙草)の恐ろしさは「依存性」にあります。
Aさんにタバコ以外の心の拠り所を作らないと禁煙まで考える事は難しいと感じました。
支援者が必要なのです。
今まで、タバコ(煙草)は「嗜好品」と言われることもよくありましたが、現在では
「依存性薬物を含む製品」と正しく認識されるようになりました。そして、多くの医療機関には禁煙外来が設けられるようになり、禁煙はニコチン依存症という病気の治療の対象となってきております。
自分自身を弱い人間と決めつけず、1人では難しいと思って諦めず、「禁煙外来」を積極的に利用して、医師による専門的な治療と私たちコメディカルによる禁煙サポートをうまく受けながら禁煙に成功していただきたいと思います。
(禁煙促進チーム 2若葉病棟看護師長 古川 泰史)