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タバコラム47. 禁煙の日にひとこと(29)~タバコの値上げは便乗値上げ? これを機会に禁煙外来へ~
タバコラム47. 禁煙の日にひとこと(29)
~タバコの値上げは便乗値上げ? これを機会に禁煙外来へ~
今回は禁煙を通じて当院と密接な病診連携を続けている、坪井クリニック副院長の坪井和彦先生よりご寄稿頂きましたので、タバコラムに掲載させていただきます。
(禁煙促進チーム 立山義朗)
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今年4月JTが107銘柄のタバコを10円~20円値上げしました。
1月30日に、価格改定を公表してから2か月後の値上げです。
消費税率の引き上げに伴って実施するとの事で、116銘柄のうち107銘柄を10円もしくは20円値上げしました。
実際に計算なさった方もおられると思いますが、
例えば、
「メビウス」は
410円→430円の値上げは
、値上げ率4.88%になる。
これは
消費税増税分の約2.86%を上回る値上げとなります。
「便乗値上げ」と感じるのは私だけでしょうか?
このことについてJTは、「増税分を適正に価格へ転嫁するためのもの」で10円単位の値上げにするのは、「自動販売機に対応するため」だという。
ですが、当院において、今回の値上げをきっかけに禁煙外来を受診される方は、意外に少ないです。
たかが20円! とお感じなのかどうかは分かりません。
しかし一日に1箱吸う方は、値上げ分だけで、年間7,000円以上になります。
タバコ価格の内、約65%が税金です。
あるヘビースモーカーが御自身の事を「高額納税者」と自慢そうに言っておられたのに、末期の肺がんを告知する際の「悲壮感」がいまだに忘れられません。
最近、某製薬メーカーのTVコマーシャルで
、『禁煙外来へ行き「ニコチン依存症」かどうか調べてみましょう、その外来は「すぐ禁煙」でネットにて検索を』 というのがありました。
タバコの値上げをきっかけに一人でも多くの方が禁煙外来を受診されることを願っております。
出典;東洋経済オンラインより「消費増税は追い風?JTのたばこ値上げ」より
(大竹市医師会 坪井クリニック 坪井和彦)