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タバコラム 112. 禁煙の日にひとこと(94)~電子タバコや加熱式タバコより禁煙を選択しよう!~


 タバコラム 112. 禁煙の日にひとこと(94)
   ~電子タバコや加熱式タバコより禁煙を選択しよう!~


*改正健康増進法が一部施行
 東京オリンピック・パラリンピックまであと約1年となってきましたが、この7月からは改正健康増進法が一部施行となり、全国各地で受動喫煙対策が本格的に進んでいくものと思われます。
 先日、JR玖波駅のホームに貼ってあったポスターを偶然にみかけましたが、JR西日本では広島シティネットワーク全駅でホームから喫煙所が撤去されるとのことでした。
 我々、病院の禁煙促進チームではここ最近、目立った活動が出来ていないのですが、世の中の方は我々の先を越してしまって受動喫煙防止に向かって進んでいるのだなといった印象です。当院の禁煙促進チームも遅れをとってしまってはならないとは思っています。

*電子タバコの普及と喫煙、禁煙
 さて、以前にも紹介した電子タバコや加熱式タバコの普及は目覚ましいものがあります。
 欧米で普及しているいわゆる電子タバコは、日本ではニコチン入りのリキッドを販売する事が薬事法で禁止されているため販売が規制されていますが、タバコ葉を燃焼させずに加熱してニコチンを吸入する加熱式タバコが広まってきています。国によって差があるとは思いますが、これらの新型タバコの健康への影響、禁煙への影響についての報告も増えてきました。
 英国のHajek.P先生らは、NEJMという医学雑誌に『電子タバコとニコチン補充療法の無作為試験』という論文で、英国の成人の参加者をニコチン補充療法の群と電子タバコを使用する群に割り付けて、1年後の禁煙達成率を比較したところ、ニコチン補充療法の群が9.9%であったのに比較して電子タバコの群は18%と禁煙成功率で上回ったと報告しています1)。
 一方で、米国のBerry.KM先生らはJAMAという医学雑誌に『米国の若者における電子タバコの使用とその後に紙巻タバコの喫煙を開始する事との関連』という論文を発表され、若年者が電子タバコを使用する事は後になって、紙巻タバコ喫煙開始に関連してくるという報告をしています2)。これらは、海外からの報告ですので、日本で普及してきている加熱式タバコにすぐに当てはめることはできないと思いますが、興味のある方は論文を読んでみてください。

*日本からの報告
 因みに日本からも『日本における電子タバコの使用と禁煙:禁煙法のクロス・セクショナル研究』という論文を国立がん研究センターの平野公康先生らが発表されていて、その研究によると、過去5年間に喫煙をしていた20~69才の参加者798名で禁煙方法と禁煙の達成との関係を解析したところ、電子タバコを使用した禁煙は禁煙の達成には負に関連をしたという結果が出た様です (図1) 3)。

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 この結果は英国での結果とは逆であり、電子タバコを用いて禁煙をする事は私たちとしてもやはりお勧めできません。

 電子タバコや加熱式タバコの普及は従来型の燃焼型タバコの喫煙にとって代わる新しい生活スタイルかもしれませんが、燃焼型タバコより害が少ないからいいではないか、ではなく、実際、通常の有害物質規制値よりはるかに高いままのものもあります。燃焼型タバコ中の有害物質量の値があまりにも高過ぎるのです。喫煙者本人と周囲の人たちの害をゼロにできる方法があるのに、そうしないというのは決して賢明な選択ではないと我々は考えます。

                禁煙促進チーム 生田卓也

参考文献
1)Hajek P et al.: A randomized trial of E-cigarettes versus nicotine-replacemnet therapy. N Engl J Med. 2019;380(7):629-637.

2)Berry KM et al.: Association of electronic cigarette use with subsequent initiation of tobacco cigarettes in US youths. JAMA Network Open. 2019; 2(2):e187794

3)Hirano T et al.: Electronic cigarette use and smoking abstinence in Japan: A cross-sectional study of quitting methods. Int J Environ Res Public Health. 2017;14(2);E202



# by hiro-nishi-mc | 2019-07-19 15:34 | タバコラム
タバコラム 111. 禁煙の日にひとこと(93)~いよいよ7月1日より学校、病院などは改正健康増進法施行されます!~


 タバコラム 111. 禁煙の日にひとこと(93)
  ~いよいよ71日より学校、病院などは改正健康増進法施行されます!~



 2019
66日、531日の世界禁煙デーの時期に合わせた広島県医師会が中心となって開催している、毎年恒例の20回たばこと健康・広島フォーラムに参加しました。

 県の健康福祉局長の田中 剛先生のご講演を聞いて、いよいよ71日より学校、病院などで改正健康増進法が施行されることに改めて気がつきました。全面施行が202041日からとなりますが、その前段階としてまず、子どもと患者さんを受動喫煙から守りましょう!ということで早めに施行されたと理解しています。


 学校や病院などは第一種施設では敷地内禁煙であり、タバコに対して最も厳しい場所と決められたわけですが、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置が取られていさえすれば喫煙所の設置が可能という、抜け道のあるところがとても残念に思うところです。しかしながら、田中先生も講演の中で言われていたように、例え抜け道のある法律であっても、法律という形で敷地内禁煙が明記されたことは一歩前進と評価してよいかなと私も思っています。

 私たちの病院施設も禁煙促進チームとしては今一度、喫煙対策が大丈夫であるか、院内巡視などして確かめる必要があるかと思われます。


 喫煙目的施設や屋外、家庭などはとりあえず別にして、第二種公共施設としては工場、ホテル、飲食店、交通機関などがあげられていますが、原則屋内禁煙であるものの、喫煙専用施設などの設置は可能となっています。そして客席面積100㎡以下の小さな個人経営の飲食店では喫煙可能施設であると明記すれば喫煙可能ともなりました。せっかく健康増進法が改正されるというのに、何ともお粗末で規制がひどく弱められた形になってしまったことにとても残念に思っているところです。


 しかしながら、喫煙可能な飲食店などの施設には立ち入らず、『タバコを吸わない社会が当たり前』という世論を形づくっていけるよう、引き続きタバコの有害性や危険性を世の中に訴えていくことが重要かと思っています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおいて、受動喫煙対策の面で日本国が国際社会の中で恥をかくことがないように、国民の一人一人の自覚こそが最も大切なことかと思っています。

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写真(改正健康増進法の施行期日について)


禁煙促進チーム 立山 義朗
# by hiro-nishi-mc | 2019-07-01 19:21 | タバコラム
タバコラム 110. 禁煙の日にひとこと(92)~世界禁煙デー2019.5.31~

タバコラム 110. 禁煙の日にひとこと(92)
~世界禁煙デー2019.5.31


201951日に令和に変わって最初のタバコラムです。

531日は世界禁煙デー。

毎年テーマ(スローガン)が掲げられますが、2019年はTobacco and Lung Health(タバコと肺の健康)」

昨年の心臓に続き、今度は肺を守ろう!という感じでしょうか。

ご存じのようにどちらも生死にかかわる重要な臓器です。

タバコ関連の肺の病気と言えば、肺がんを始め、COPD、気管支喘息、ランゲルハンス細胞組織球症、特発性肺線維症、急性好酸球性肺炎など、多くの病気が知られています。

肺は私たちが生きるために欠かせない、血液を通して全身の細胞に酸素を供給するという重要な任務を心臓の協力のもとで行っています。

世界禁煙デーに合わせて、心臓と肺の両方にダメージを与えるタバコについて改めて対策を考える日にしたいものです。

https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/tobacco_policy/project/wntd/index.html

https://www.who.int/news-room/events/detail/2019/05/31/default-calendar/world-no-tobacco-day


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ちょうど玖波駅で目にしたのが、2019年(令和元年)531日より新幹線のホームを除く、在来線全駅で灰皿を撤去し、全面禁煙とするポスター。

JR西日本も頑張っています。みんなで応援しましょう!

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000140-impress-sci


禁煙促進チーム 立山 義朗


# by hiro-nishi-mc | 2019-05-21 11:50 | タバコラム
タバコラム 109. 禁煙の日にひとこと(91)~禁煙後の体重増加と2型糖尿病や心血管疾患発症のリスクについて~

 タバコラム 109. 禁煙の日にひとこと(91)
 ~禁煙後の体重増加と2型糖尿病や心血管疾患発症のリスクについて~


 禁煙に成功した方の中には、タバコをやめると体重が増えたという経験をした方も
多いのではないかと思います。
 体重増加が肥満にまで至ると、今度は肥満に伴う健康問題が浮上してきます。例えば2型糖尿病という疾患はその一つです。禁煙に成功しても糖尿病になってしまったら困るではないかと思うのも当然だと思います。

 今回は、『禁煙と体重変化、2型糖尿病、死亡率』という論文が2018年のNEJM
に発表されていたので紹介します。これはYang Hu先生らによる米国の研究で、米国の看護師や医療関係者を2年おきに追跡研究したものです。参加者は糖尿病の発症に関しては162807名、死亡に関する解析では17723名という大人数になっています。

 これらの参加者を現在の喫煙者、一時的な禁煙者、最近の禁煙者(禁煙を26年継続している)、長期間の禁煙者(禁煙をして6年以上継続している)、喫煙をした事のない者の5つにグループ分けし、さらに最近の禁煙者を禁煙開始後の体重変化によって、体重増加がなかった者、0.15kg増加した者、5.110kg増加した者、10kg以上増加した者の4つのグループに分けて調査を行っています。

◆禁煙に伴う2型糖尿病の発症リスク

19.6年間追跡調査して糖尿病の発症は12,384人でした。現在の喫煙者の群と比較すると禁煙者では2型糖尿病の発症リスクは高くなり、図1に示す様に禁煙後57年でピークとなりその後、緩徐に降下を認めました。

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 体重増加との関連は、現在喫煙している群と比較して、禁煙者では体重増加がなかった群、0.15kg増加した群はハザード比1.081.15とごく僅かな上昇にとどまりますが、5kg10kg増加した群、10kg以上増加した群では1.361.59と有意な上昇を認めました。
 つまり禁煙をして体重が5kg以上増加したら2型糖尿病の発症リスクが増加したという事です。図1Bに示す様に体重増加をした禁煙者は禁煙後57年で糖尿病の発症リスクがピークになる様です。
 これは禁煙をした後に体重増加してしまうと2型糖尿病を発症するリスクが増加するという、禁煙により健康に負の効果も出てくる可能性があるという重要な知見かもしれません。

◆禁煙に伴う死亡のリスク
 しかしながら、研究はさらにその先があり、禁煙と心血管疾患による死亡、禁煙とあらゆる死因による死亡について調査しています。
 調査期間中23,867名が死亡し、5,462名が心血管疾患によるものでした。現在喫煙をしている群と比較して、禁煙者の心血管疾患による死亡のハザード比は、体重増加がなかった群、0.15kg増加した群、5kg10kg増加した群、10kg以上増加した群でそれぞれ、0.690.470.250.33でした。長期間の禁煙者では0.5でした。あらゆる死因による死亡のハザード比は、それぞれ0.810.520.460.500.57でした。


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 図2に示す様に心血管関連の死亡リスクは禁煙後に減少し1015年で最低になった後、緩徐に上昇しますが喫煙者のレベルには至りません。これらの傾向は体重増加した群ではすべての群で同様の傾向がみられましたが、体重増加がなかった群では、心血管関連の死亡リスクは禁煙後510年は減少した後にプラトーを示しました。
 全ての死因による死亡リスクは禁煙後57年で減少し、その後、プラトーを示しました。
 このように禁煙によって死亡リスクは心血管疾患によるもの、あらゆる死因によるもの共にリスク減少する事が示されています。さらに体重増加した群でもそれが示されています。

 私は以前、タバコラム90の回で、喫煙をしていると2型糖尿病の発症リスクが高くなるという研究を紹介しましたが、その論文では、禁煙をすると2型糖尿病の発症リスクは禁煙期間が延びるにつれて下がっていくという報告がされていました。
 今回の研究は米国からの報告で、日本人にも当てはまるかどうかはさらなる検討が必要かもしれませんが、やはり体重が増加すると2型糖尿病の発症リスクは上昇すると思いますので『禁煙をされる方は禁煙後の体重増加には注意する必要があり』そうです。ただし、『体重増加を怖れて禁煙をしないという判断は命を縮める危険があるかもしれない』という事のようです。禁煙者の体重をコントロールしていく為には食事の質を改善した食事療法と運動などで身体活動性を高める事が必要かもしれません。



Yang Hu, et al:Smoking cessation, weight change, type 2 diabetes, and mortality. N Engl J Med2018; 379: 623-632.


    禁煙促進チーム 生田 卓也


# by hiro-nishi-mc | 2019-04-18 18:17 | タバコラム
タバコラム 108. 禁煙の日にひとこと(90)~『新型タバコの本当のリスク』という新刊本の紹介~


 タバコラム 108. 禁煙の日にひとこと(90)
  ~『新型タバコの本当のリスク』という新刊本の紹介~



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 ここに最近出版されたばかりの本があります。
 『新型タバコの本当のリスク アイコス、グロー、プルーム・テックの科学』 (内外出版社、田淵 貴大著、2019.3.22発行)です。

 私も手に入れて読みました。この本の中にも説明されていますが、ことばの定義がややこしいので、ざっと最初に説明します。

 昔からあるタバコは多くの人がご存じの『紙巻きタバコ』で、細川たかしのヒット曲にもあるように、タバコの先に火をつけて反対側の吸い口から煙を吸うタバコのことです。『燃焼式タバコ』とも言います。

 それに対して、この本のタイトルにもある『新型タバコ』とは、直接火をつけずに加熱してタバコ成分をエアロゾルにして吸い込む『加熱式タバコ』とカプセル状のリキッドを加熱してエアロゾルとして吸い込む『電子タバコ』に分けられます。
 加熱式タバコにはアイコスやグローのようにタバコの葉をヒーターで加熱するタイプとプルーム・テックのように加熱したリキッドとタバコの葉入りカプセルを用いるタイプの2種類あり、電子タバコはニコチンや人工香料などが入ったリキッドを用いています。

 ただここでややこしいのは、日本での定義と国際的な定義が異なるところです。日本では諸外国と異なり、電子タバコにニコチン入りリキッドは使用が法律上禁止されているのでニコチン入りの電子タバコは販売されていません。 ところが、タバコの葉を用いる、広い意味の電子タバコは加熱式タバコと定義され、従来のタバコ(紙巻きタバコ)と同様の扱いを受けて販売されています。さらに、日本独特の特徴があり、201610月の世界の加熱式タバコや電子タバコの市場調査によると、アイコスの販売世界シェアの96%を日本が占めているとのことです。

 さて、新型タバコは害が少ないですよ!との触れ込みで、日本で急速に広まっているなか、従来の紙巻きタバコと同様の有害物質も含まれていたり、強固なニコチン依存症になったり、新型タバコにも紙巻きタバコ同様の多くの問題があると本書の中で詳しく指摘されていますので、興味のある方はぜひ手に取ってお読みください。

 最後に、本書の中で、禁煙するには?と題するコラムのところで、私自身とても心を動かされましたのでそこを紹介しておきたいと思います。

 禁煙するタイミングについて、例えば、金曜の夕方仕事を終え、禁煙をスタート、土日に家族と一緒に過ごして月曜の朝まで禁煙すればほぼ3日間はタバコを止められます。3日間禁煙すれば平均的にはニコチン離脱症状もおさまる頃です。そのままずっと止めてみてください。・・(中略)・・もちろん禁煙が1回でうまくいくとは限りません。金曜夜からの禁煙に毎週チャレンジしてもらってもいいと思います。いつか禁煙に成功できると思います。もっと極端なことをいえば、毎日朝起きた時にはもうすでに78時間は禁煙に成功しています。当たり前のことですが、人間の体はタバコを吸わなくても大丈夫なようにできてきます。毎日でも禁煙にチャレンジしてほしいと思っています。・・(後略)

禁煙には何回でもチャレンジしてほしいと私も心の底からそう思っています。

 

     禁煙促進チーム 立山 義朗

# by hiro-nishi-mc | 2019-04-02 10:19 | タバコラム
   
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