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タバコラム143.禁煙の日にひとこと(125)【特別寄稿】 ~健康経営を推進する企業でタバコ対策が進んでいます!~ これまでにも何度か当院公式ブログ「タバコラム」にご寄稿頂きました、三菱ケミカルホールディングス全社統括産業医の 真鍋憲幸先生 よりタバコにまつわるたいへん興味深い原稿を頂戴いたしましたので紹介させて頂きます。 ******** 以下ご寄稿 本文です ********* 「健康経営」とは、従業員の健康を経営的な視点で考え戦略的に実践することです。 企業文化として従業員の健康に配慮し投資を行うことは、従業員の活力や生産性の向上をもたらすばかりではなく、結果として業績や株価の向上につながることもわかってきました。 その一環として、社員の喫煙率の低下を目指す取り組みを行っている企業も多くなっていますが、面白いデータが出始めました。 「受動喫煙防止対策」を職場で丁寧にすすめることで、副次的な成果として喫煙率が下がるという報告です(図)。 多様な社会背景や価値観を持つ人が働く製造現場などを擁する企業においては、会社が強制力をもって「喫煙という生活習慣」を変えさせることは従業員の理解が得られにくい場合もあります。 一方で、喫煙率の低下を目的としないで、受動喫煙を防止する目的で「事業所内禁煙及び勤務時間内禁煙」を実施することで、「タバコをやめて!」と声高に言わず、プライベート時間や空間での喫煙を敢えて制限しなくても喫煙率は下がっていく傾向が示唆されました。 「あなたの健康のため!」というと「放っておいてくれ」という人でも、これなら最初は渋々でもタバコを吸わない時間が増えますよね。受動喫煙防止や安全配慮の観点から施策を進め、一定の喫煙率の低減効果も期待する。今、企業の経営者が注目している一つの手法です。 大竹市医師会(三菱ケミカルホールディングス 全社統括産業医) 真鍋 憲幸 #
by hiro-nishi-mc
| 2022-02-01 15:26
タバコラム142.禁煙の日にひとこと(124) ~喫煙の影響の男女差について~ 2022年は年始からコロナウイルスの感染が拡大し、広島西医療センターのある大竹市もまん延防止等重点措置区域に指定されてしまいました。 これまで通り、手洗いやマスク、3密の回避は続けて感染予防をしていきましょう。 ■喫煙と性の相互作用の調査 さて、今回は喫煙の影響の男女差に関して研究された論文1)を紹介させて頂きます。 南カリフォルニア大学のHaghani. A先生らは、米国の50才を超えた人口集団を代表するコホートであるヘルス・リタイアメント研究のデータを使用して喫煙の及ぼす健康障害への影響、特に性差に着目して調査をされました。 喫煙と性の相互作用の影響を考慮した場合には、特にヘビースモーカー(28 pack yearsをこえる)では女性の方が男性よりも早期の死亡リスクおよび脳卒中の発症リスクが高かったそうです。心疾患やがんでは性差が明らかでありませんでした。 この表に示されている様に早期の死亡リスク、全ての健康障害の発症リスクは喫煙量依存的にリスク増加を示しました。 ■病気発症予防にはどのくらいの禁煙継続が必要か? 15年以上禁煙を続けているグループは平均55才で禁煙をしていましたが、15年未満の禁煙グループでは60才を超えてから禁煙をしていたとの結果でした。 喫煙は早期の死亡や様々な疾病を引き起こすリスク要因ですが、疾病によって男女でリスクが異なる事が判明しました。 この研究は50才以上の中高年を対象とした研究であり、色々な事を考えさせられます。受動喫煙のリスクは男性の方が大きいなどは意外です。 喫煙の身体に及ぼす悪い影響は禁煙をしても長い間、身体に残存し様々な病気の発症リスクを高めている事が分かりました。 そして、禁煙をなるべく早期にして長く続ける事が達成出来れば疾病の発症を予防する事が出来るかもしれませんが、禁煙を始めるのが遅すぎ、長期間続ける事が出来ないとあまりリスクを減らす事が出来ないかもしれないという事の様です。タバコの恐ろしさを物語っていると思いました。 禁煙をするのなら早いに越した事はありません。今年も禁煙がんばっていきましょう。 参考文献 1)Haghani. A, Arpawong. TE, Kim. JK,et al.: Female vulnerability to the effects of smoking on health outcomes in older people. PLoS One. 2020 Jun 4; 15(6): e0234015. doi: 10.1371/journal.pone.0234015. eCollection 2020. 禁煙促進チーム 総合診療科 生田 卓也 #
by hiro-nishi-mc
| 2022-01-18 15:45
| タバコラム
タバコラム141.禁煙の日にひとこと(123) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とタバコについて再び! ~松崎論文1)から~ 日本禁煙学会理事の松崎先生が世論時報に投稿されていた論文1)がメタ解析した論文などを紹介されてとてもわかりやすく、万人が納得できる内容を紹介されていましたのでここにも書き留めておきたいと思います。 ポイントは3点です。 第一に喫煙はCOVID-19のリスクとなるか? 第二に喫煙はCOVID-19の重症化や死亡のリスクとなるか? 第三に喫煙はワクチンによる免疫を付きにくくするのか? COVID-19が出現してまだ間もない頃、COVID-19は喫煙者に少ないという報告があり、ニコチンが感染予防しているのではないかということが言われていました2)。ところが対象が非常に偏った集団(つまり4割を占める無症状感染者が含まれていないとか、集中治療可能な大きな病院に入院できる人はもともと喫煙率の低い階層の人が多くリクルートされるなど指摘されていました。そして一般人口を代表する集団内での両者を比較した2つの論文3)4)では、前者では喫煙はCOVID-19感染率を79%有意に高め、後者では電子タバコ使用者で5.05倍、電子タバコと紙巻きタバコの両者の使用者で6.97倍感染率が高かったことが報告されています。 次に第二点。 重症化や死亡のリスクに関しては、喫煙ありは喫煙なしに比べ、オッズ比が重症化リスクでは1.55、死亡リスクでは1.58などと高くなっています5)。 ワクチンによる抗体価上昇については、喫煙者は非喫煙者のほぼ1/2にとどまり、ワクチンによる感染や重症化の予防が不十分となる可能性が指摘されています6)。松崎先生が元の論文からわかりやすく図を作成されていたのでこの図を引用いたします1)(図)。 上記のようにCOVID-19と戦うためには、感染のリスクを下げ、感染しても重症化や死亡のリスクも下げ、感染予防のためのワクチンの効果を最大限高めるためにもまず禁煙することが大切です。 参考文献 1)松崎道幸:コロナパンデミックの今こそ禁煙を! 世論時報 2021年8月号 p.18-23 2)Usman MS, et al.:Is there a smoker’s paradox in COVID-19? BMJ Evidence-Based Medicine 2020. Doi:10.1136/bmjebm-2020-111492. 3)Jackson SE, et al:COVID-19, smoking and inequalities: a study of 53002 adults in the UK. Tob Control 2020. Doi: 10.1136/tabaccocontrol-2020-055933. 4)Gaiha SM, et al.:Association between youth smoking, electronic cigarette use, and COVID-19. J Adolesc Health 2020;67:519-523. 5)Zhang H, et al.:Association of smoking history with severe and critical outocomes in COVID-19 patients: a systemic review and meta-analysis. Eur. J. Integr. Med. 2021. https://doi.org/10.1016/j.eujim.2021.101313. 6)Watanabe M, et al.:Central obesity, smoking habit, and hypertension are associated with lower antibody titres in response to COVID-19 mRNA vaccine. Diabetes Metab Res Rev. 2021;e3465. https://doi.org/10.1002/dmrr.3465. 禁煙促進チーム 立山 義朗 #
by hiro-nishi-mc
| 2022-01-05 12:15
| タバコラム
タバコラム140.禁煙の日にひとこと(122) ~加熱式タバコとハームリダクションについて再考~ このタバコラムのコーナーにもこれまで何回か加熱式タバコをテーマに書かれた記事がありますが、今回加熱式タバコとハームリダクションについて再び考えてみました。 ハームリダクションとは、文字通りハーム(被害)をリダクション(減少)させることであり、成書には「精神作用性のあるドラッグについて、その使用量は減らなくてもその使用により生じる健康、社会、経済上の悪影響を減少させることを主たる目的とする政策、プログラム、そして実践である。」と定義されています。1)2)(図1) タバコもニコチンという精神作用性のあるドラッグに相当し、どうしてもタバコをやめることができない人に対し、ニコチンは補給しつつも、燃焼式タバコよりも有害物質を少なくしたとされる加熱式タバコがハームリダクションに相当するかも知れません。副流煙も非常に少なくなり周囲への受動喫煙の害も減らすことができるかも知れません。 麻薬の依存症治療におけるハームリダクションは、ヘロインの代替物としてオピオイドを注射器とともに提供することでHIV感染の拡大を防ぐ効果があるとされています。 そしてアルコール依存症においても完全禁酒とはせず、減酒でのゆるやかな治療が最近行われるようになったと聞いていますがこれもある意味でハームリダクションに相当するかも知れません。 タバコ依存症(ニコチン依存症)における加熱式タバコによるハームリダクションを考えた時、
などいくつか問題点があります。 ここでは、上記のような加熱式タバコの問題点を指摘するにとどめておきます。 私たち私たち禁煙推進を啓発している人間としては、タバコ依存症(ニコチン依存症)を治療する場合は、きっぱりとやめることが前提にあります。なぜならもうこれだけ禁煙が続いたのだから1本くらい吸っても大丈夫と思って、再び吸い始めてしまったという苦い経験がある人は現在禁煙者の中にも結構いるのではないかと思うからです。 私も何度も禁煙に失敗し、タバコ依存の怖さを知っている人間の1人としてタバコはきっぱりやめることが最善の方法だと思っています。 但し、麻薬同様にどうしてもタバコをやめることができない人が現実にいる時にそれを絶対にダメと言って完全禁止してゼロにするのではなく、多少なりとも害を少なくする選択があっても対象さえ絞ればあってもいいかなとは思っています。しかし、受動喫煙被害は絶対にあってはならないと思いますから、加熱式タバコは公共の場所や屋内はタバコ同様の扱いで原則禁止としないといけませんし、タバコにおけるハームリダクションはあくまでも禁煙を最終目標に見据えた緊急避難的な施策であるという認識が重要ではないかと個人的には思っています。 参考文献 1)松本俊彦ほか編著:ハームリダクションとは何か 薬物問題に対する,あるひとつの社会的選択、中外医学社 2017 禁煙促進チーム 立山 義朗 #
by hiro-nishi-mc
| 2021-11-29 14:40
タバコラム139.禁煙の日にひとこと(121) ~肺年齢を知ることで禁煙につなげよう!~ 昨今、健康志向により自身の健康年齢が気になる方も多いと思います。 特に喫煙者の方にとって肺年齢という指標はご自身の肺の健康状態を知る上でとても有効な指標です。 肺年齢とは一秒間に吐ける息の量いわゆる一秒量が、標準値と比較してどの程度の差があるのかを確認するための指標です。 一秒量の標準値は、性別・年齢・身長によって異なり、20歳代をピークとして加齢とともに減少します。 スパイロメーターは主に喘息・C O P D・間質性肺疾患などの呼吸器系の疾患が疑われる時や診断がつき経過をみる際に肺機能を調べるためのものです。 肺年齢の算出には、この一秒量を日本呼吸器学会(J R S)肺生理専門委員会の『一秒量の標準回帰式』に代入します。 喫煙期間が長くなると呼吸器疾患のリスクが高まります。 特にC O P Dは原因のほとんどが喫煙によるものと考えられています。 C O P Dは世界の死亡原因の第4位であり、日本では約540万人がC O P D患者及び予備軍であるとされています。 肺年齢が目指すコンセプトは、自覚症状に頼らず具体的な数値で自分の肺の健康状態を把握することにあります。 また、肺年齢を提示することで疾患啓発や禁煙指導にも有効に活用できます。実年齢との差を具体的に自覚してもらうことで早期に治療介入が可能になると期待できます2)。 喫煙歴がある方や、禁煙したいけどなかなか思い切れないという方は、この肺年齢の評価を一度試してみてはいかがでしょうか! 参考文献 1)肺年齢オンライン計算機 2)肺年齢.net肺年齢コンセプト仕様 総合診療科 西河 求 #
by hiro-nishi-mc
| 2021-10-22 14:25
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