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タバコラム75.禁煙の日にひとこと(57)~最近の若者とTBK(タバコ)について~

 タバコラム75.禁煙の日にひとこと(57)
       ~最近の若者とTBK(タバコ)について~


 皆さまこんにちは。 研修医1年目の小田祥大です。今回初めてタバコラムを書かせて頂きます。

 最近の若者は、、、という言葉を色々な場面で聞きますが、タバコに関してはどうなのでしょうか? 最近の若者はタバコを吸うのでしょうか?吸わないのでしょうか? 調べてみると、以下のような成人喫煙率の公開データがネットから出てきました。

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)1)
性別・年代別喫煙率の推移
 
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 このデータによると喫煙率は、20年前には全年齢で男性57.5%(約5人に3人)が、女性では14.2%(約7人に1人)が吸っていました。最近(2年前)では全年齢で男性30.3%(約3人に1人)が、女性では9.8%(約10人に1人)が吸っているようです。 タバコを吸う人が全体的に減っていることがわかりますね。

 さて、本題に入りますが、若者(20歳台)の喫煙率はどのように変化したのでしょうか。20年前には20歳台で男性63.4%(約5人に3人)が、女性では20.3%(約5人に1人)が吸っていました。最近(2年前)では20歳台で男性29.4%(約3人に1人)が、女性では10.0%(約10人に1人)が吸っているようです。20年前と比べて20歳台の喫煙率は、男性・女性ともに半分近くになっているようです。
 私が卒業した大学では、大体男性で60人中15人、女子で40人中3人程でした。(大学敷地内全面禁煙なので、大学内では吸えませんが)つまり、男性25%(4人に1人)が、女性7.5%(約13人に1人)でした。どうやら一般平均よりもタバコを吸っていた人は少なかったようです。

 結論としては、最近の若者はタバコをあまり吸わなくなってきているようです。若者を含めタバコを吸う人が減ってきている背景には、禁煙教育・公共施設等での全面禁煙化などが考えられます。
d0128520_14212177.jpg また禁煙外来や禁煙グッズなども一因になっているのでしょう。タバコより害の少ない?と言われている商品もでてきました。

 写真: 例えば、これは私の友人が使っている電子タバコ(iQOS(アイコス))です。
タバコより害が少ない、、、かも?と言われていますが、まだ科学的根拠は十分に示されてないようです2)。

 この良し悪しは置いといて、社会全体が禁煙の方向に向かっている事は良いことと思います。特に、若者が吸わなくなれば次世代の若者も吸わなくなるだろうと私は思います。そういう意味でも、禁煙教育というのは若い世代に向けてすることが重要ではないかと思います。

参考:
1)厚生労働省の最新たばこ情報:http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
2)国民生活安全センター・電子タバコの安全性を考える:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20100818_1.pdf


     (禁煙促進チーム 研修医1年目 小田祥大)

 追加:電子タバコにニコチンが含まれている製品があること、ニコチンが含まれていなくても水蒸気とともに吸引する化学物質の安全性が明らかでないこと、未成年者も容易に手に入れることができ、喫煙のきっかけになり得ることなどが電子タバコの問題点です2)。決して、禁煙グッズとして使用しないようにお願いします。
     (禁煙促進チーム 立山義朗)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-07-29 14:42 | タバコラム
タバコラム74.禁煙の日にひとこと(56)~乗り物と禁煙 Part2 飛行機編~

 タバコラム74.禁煙の日にひとこと(56)
       ~乗り物と禁煙 Part2 飛行機編~


 元来、自分は「鉄道オタク」であり、大学生の時には鉄道のみで北海道旅行(22泊、うち車中泊16泊、但し寝台車は2泊で座席車14泊)なんてこともやりました。運転開始直後の寝台特急「北斗星」個室寝台(A個室寝台ロイヤル・・・ではなく、B個室寝台ソロでした)にも乗りました。

 そんな自分が飛行機に目がいくようになったきっかけは、航空券を当てたことです。人生の初フライトは、岡山~沖縄の往復で、機材は南西航空(現:日本トランスオーシャン航空)のボーイング737-200 adv型でした。
 当時はまだ飛行機に喫煙席があり、自分はノンスモーカーですが喫煙席をチョイス。事前座席指定システムがない時代で、空港カウンターで早い者勝ちで席が決められていましたが、空席の関係でどうしても窓側に座りたかったので・・・・・お上(のぼ)りさんですねぇ。
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今もそうですが。 ところで、飛行機の喫煙席というのは、必ず機体後部に設けられます。というのは、飛行機は、機内を地上と同程度の気圧を保つために与圧されており、そのために機体後部には圧力隔壁があり、その関係で気流が前から後ろに流れるようになっているためです。

 今日、日本においては、国内線・国際線ともに機内は全て禁煙です。ですが、全席禁煙であっても灰皿の設置は飛行機の義務という航空法の厳しい規則があり、機内のトイレには灰皿が設置されています。
 喫煙席があった時代の古い機体だけではなく、最新鋭のボーイング787型機やエアバスA380型機であっても例外ではありません。
 機内のトイレは、一般的な水洗式とは違い吸引式のため、火のついたタバコをトイレに捨てると火災に繋がる恐れがあります。そのため、「万が一に備えて」灰皿を設置しているのです(決して隠れてタバコを吸うためではありません!念のため)。
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 また、2004年より航空法が改正され、航空機のトイレ内での喫煙に対し、機長が中止を命じる事ができるようになり、中止に従わない場合は、50万円以下の罰金に処せられる事になっています。

 飛行機内での喫煙は受動喫煙防止の観点からも、安全上の理由からも禁止されてしかるべきことなのです。

 ついでに言わせてもらえば、搭乗前に吸いだめをする人がいるようですが、その人自身には心筋梗塞などの心臓発作や突然死を起こす危険も高まるだけでなく、吐息や、髪や衣服などに付着したタバコの有害ガスによる周囲のお客への3次汚染(サードハンドスモーク*1と言われます)も起こしますので、もっともっと注意喚起していく必要があります。 吸いだめはダメですよ!

  *1 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160619-00010006-bjournal-soci

               (禁煙促進チーム 副薬剤部長 幸吉 明)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-06-22 15:04 | タバコラム
タバコラム73.禁煙の日にひとこと(55)~2016年世界禁煙デー~

 タバコラム73.禁煙の日にひとこと(55)~2016年世界禁煙デー~

 また2016年5月31日がやってきます。
 この日はWHOが定めた世界禁煙デーです。


 毎回スローガンを掲げていますが、 今回は、

  ’Get ready for plain packaging.’

 直訳すると、

 「何の飾りもないタバコパッケージのために準備しなさい」

 ということですが、プレーン(plain)とは、甘みもなく、何も入っていないプレーンヨーグルト(私は好きなのですが)という言葉通り、平地の、飾りのない、無地の、地味なといった、余計なものが混ざっていないという意味なので、私は次の様に意訳しました。

 「タバコの有害表示はちゃんとやってる?喫煙者のタバコをやめさせるよう、新たな喫煙者をつくらぬよう、タバコパッケージを工夫しましょう!」

 日本禁煙学会の説明を見ると、プレーンパッケージとはタバコの宣伝と販売促進の抑止がねらいのようです。
http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/World%20No%20Tobacco%20Day%202016.docx-2.doc.pdf

 ついでに厚労省のページも紹介します。例によって超意訳がされています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122535.html

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 プレスリリースにはポスター(五郎丸さん)も登場されています。昨年は有森裕子さんでした。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000124080.pdf
                        (禁煙促進チーム 立山義朗)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-05-19 18:55 | タバコラム
タバコラム72.禁煙の日にひとこと(54)~禁煙外来のご案内~
 タバコラム72.禁煙の日にひとこと(54)~禁煙外来のご案内~


 禁煙治療のエキスパートでもある、中村浩士先生より禁煙外来について寄稿していただきました。
 禁煙するには禁煙外来を始め、周囲のサポートがとても重要です。


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 『やめられない喫煙は個人の嗜好ではなくニコチン依存症という病気である』との認識や、増え続ける肺癌や心疾患対策の一環として、2006年より禁煙治療にも保険が適用されるようになりました(ただし禁煙外来が保険適応を受けるには、病院内の全面禁煙が条件です)。

 更にこれまで、薬剤を用いた禁煙治療としては、ニコチン製剤によるニコチン代替療法のみが行われてきましたが、2008年からはニコチンを含まない経口禁煙補助薬も使用できるようになり治療の選択肢も広がってきています。

 また最近の禁煙外来では、医師単独ではなく、看護師と薬剤師を含む専門チームで患者さんの身体・精神的にもサポートし、スムーズな禁煙ができるように導いていくのが特徴です。

 しかしながら、どんなによい薬剤やシステムよりも禁煙に対して重要なのは、患者さん自身の“禁煙を思う気持ち”です。もし皆さんの周りに少しでもこの“気持ち”の出ている方がおられましたら、そっと禁煙外来を教えてあげてください。

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禁煙治療のスケジュール:標準的な禁煙治療プログラムでは、12週間にわたり計5回の禁煙治療を行います。

    (禁煙促進チーム 健診センター長・総合診療科医長 中村 浩士)

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# by hiro-nishi-mc | 2016-05-17 18:09 | タバコラム
タバコラム71.禁煙の日にひとこと(53)~乗り物と禁煙 電車編~
 タバコラム71.禁煙の日にひとこと(53)
    ~乗り物と禁煙 電車編~


 はじめまして。
 広島西医療センター 薬剤部の幸吉 明(コウヨシ アキラ)と申します。薬剤師です。
 職業とは関係なく、無類の乗り物好き(いわゆる「乗り物オタク」)ですので、乗り物と禁煙との関係をについて少し書いてみようと思います。

 その昔、JRがまだ日本国有鉄道(国鉄)だったころ、禁煙車という概念は皆無でした。
 新幹線も特急列車も、ローカルの普通列車も、すべての車両に灰皿がついていました。
 強いていえば、寝台車には「寝台使用中は禁煙」というプレートがありました。寝タバコ禁止というわけですね。

 新幹線に禁煙車が登場するのは昭和51年8月のことです。
 東海道新幹線「こだま」の16号車が禁煙車となったのが始まりです。一番端の車両1両だけというのがなんとも・・


d0128520_14572150.jpg 私事ですが、自分は高校生の時、呉線で通学していました。
 昭和59年ころ、広島東洋カープが日本シリーズで阪急ブレーブス(現:オリックスバファローズ)を破って日本一になったころですが、そのころの呉線普通列車は115系(今も走っている“黄色い電車”です)の4両編成が基本で、うち1両が終日禁煙、残り3両は朝夕のラッシュ時に禁煙タイムが設けられていました。

 そして時は流れ、現在では、新幹線N700系「のぞみ」「みずほ」「さくら」、普通列車227系Red Wingをはじめ乗り物は全車禁煙というのが当たり前になりました。
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 喫煙者には辛いかも知れませんが、これも時代の流れであるとともに『タバコをやめましょう!』という社会からの間接的なメッセージと受け取ってほしいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回、パート2 飛行機編も書いてみたいと思います。

(禁煙促進チーム 副薬剤部長 幸吉 明)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-04-23 15:04 | タバコラム
   
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