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タバコラム82.禁煙の日にひとこと(64) ~乗り物と禁煙パート3 JRグループダイヤ改正~

タバコラム82.禁煙の日にひとこと(64)
~乗り物と禁煙パート3 平成29年3月4日 JRグループダイヤ改正~


 禁煙とJRグループのダイヤ改正?いったい何の関係が?と思った方もおられると思います。
 実は、JR東海のダイヤ改正に関するニュースリリースに、こんな一文がありました。

《新幹線関係》
1.すべての定期「のぞみ」「ひかり」をN700Aタイプの車両で運転します。
2.「のぞみ」28本、「ひかり」23本の東京~新大阪間の所要時間を3分短縮します。


 この際、2は置いといて、1のほうです。そう、定期「のぞみ」「ひかり」が全列車N700Aタイプになるということは、「のぞみ」「ひかり」から、喫煙車が完全に姿を消すということなのです。

 現在、「のぞみ」「ひかり」の主力車両はN700Aタイプですが、ごく一部にN700(Aがつかない)や700系(Nもつかない)が使用されています。

 N700AとN700の違いは、ブレーキ装置の改良や安定走行装置の導入などであり、実際、N700から改造されてN700Aになった編成も多数存在するため、一部鉄道ファンを除いては同じものと考えてよいと思います(JRの技術者のみなさん、ごめんなさい)。
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 【写真:N700系の先頭車(左)とロゴ(右)】

 一方、700系は、N700(A)の一世代前の電車で、1999年に営業運転開始、先頭車はカモノハシのような格好をしています。d0128520_16112297.jpg

 【写真:700系の先頭車】

 この700系が使用されている列車は、東京寄りの2両、15号車・16号車(いずれも普通車指定席)と10号車(グリーン車指定席)が喫煙車となっています。

 平成28年12月現在、広島駅を出発する東京行きの上り新幹線では、唯一6:13発「ひかり460号」がこの700系で運転されています。「のぞみ」ではないので、途中、京都までの各駅、名古屋、浜松、静岡、熱海、新横浜、品川に停車し、東京着は11:40です。広島駅を次に出発する「のぞみ」は、6:19発「のぞみ110号」N700Aで、東京着は10:23で、「ひかり460号」より1時間以上早く東京に着きます。

 JR東海は、2019年度末までに700系電車を引退させるとしていますので、そうなると、東海道新幹線から喫煙車そのものが姿を消すこととなります。
 昭和39年の新幹線開業、昭和51年の新幹線に禁煙車設置(「こだま」16号車の1両のみ)から、ついに全車禁煙となります。
(山陽新幹線区間、新大阪以西のみを走る「みずほ」「さくら」は既に全車両が禁煙車です。700系電車16両編成を使用する一部の「ひかり」「こだま」には喫煙車を残していますが、2019年度末で700系電車自体消え去る予定。)

 新幹線に喫煙車がまだ残っていたの?!と思われる方もおられるかもしれません。
 しかし、公共の場では禁煙が当たり前!!という流れはゆっくりでも、確かに進んでいるように感じられますので、この社会の流れに大いに期待しているところです。

 鉄道(乗り物)オタクの戯言に最後までおつきあい頂き、ありがとうございました。

          (禁煙促進チーム 幸吉 明(副薬剤部長))
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# by hiro-nishi-mc | 2017-01-26 16:17 | タバコラム
タバコラム81.禁煙の日にひとこと(63)~禁煙促進チームの活動と受動喫煙について~

 タバコラム81.禁煙の日にひとこと(63)~禁煙促進チームの活動と受動喫煙について~


 2016年も師走に入り、もう残すところあとわずかになってまいりました。
 今年、禁煙に取り組まれた方は上手くいってますでしょうか?

 今秋の禁煙促進チームの活動と、今熱い議論がかわされている受動喫煙について少し書いてみたいと思います。

*当院の今秋の禁煙促進チームの活動
 平成28年10月1日に開催された『広島西医療センター祭り』にて、禁煙ブースを設置して禁煙相談を行いました。
 ステージや屋台の賑やかさから離れて禁煙ブースを訪れた方は5名と少数でしたが、スモーカライザー(呼気CO濃度測定器)で呼気中のCO濃度を測ったり、ニコチン依存症の問診票(TDS)をとったりしながら、禁煙について一緒に学んで頂きました。
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広島西医療センター祭りの禁煙促進チーム+α(禁煙ブース終了後に撮影)

 10月23日にはサントピア大竹で開催された『大竹市健康福祉祭り』でも同様に禁煙相談を行いました。
 こちらの方には、多数の相談者が来られて、大竹市民の中でも健康への関心が強い方々がたくさんおられるのだなと感心いたしました。

*クローズアップ現代
 2016年12月14日(水)に、NHKクローズアップ現代で『どうなる?たばこ″新ルール″広がる波紋』が放映されました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3908/index.html
 東京オリンピックに向けて、日本の喫煙対策は遅れているとWHOの担当者が話をしていました。 また、厚生労働省が受動喫煙防止に関する法律のたたき台を発表した事などについて報道されていました。
 今後、公共機関や飲食店などでも受動喫煙に対する規制が強化されていくと思われます。
 興味のある方はNHKオンデマンドで視聴が出来る様です。(有料の様です)

*受動喫煙について
喫煙者が自ら禁煙治療を受けることも大事ですが、非喫煙者への受動喫煙(second hand smoke)の曝露を防いでいくという事がわれわれの住む社会にとってより重要になってきたと言えます。

 今後、職場や公共機関では受動喫煙対策が進んでいくことが期待できますが、家庭ではどうでしょうか?自家用車の中などではどうでしょうか?
 家庭は喫煙対策が最も遅れてしまう領域かもしれません。また、家庭での喫煙に最も影響を受けるのは子供達かもしれません。
 喫煙をしているお父さん、お母さん達はそういった自覚を持って頂きたいものです。そして喫煙や禁煙について一緒に学んでいきましょう。

 来年も広島西医療センター禁煙促進チームはいろいろと活動をしていきたいと思います。タバコラムともども引き続きよろしくお願いいたいます。

             (禁煙促進チーム 生田 卓也(総合診療科))
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# by hiro-nishi-mc | 2016-12-27 14:54 | タバコラム
タバコラム80.禁煙の日にひとこと(62)~タバコの新ルール!クローズアップ現代+から~

 タバコラム80.禁煙の日にひとこと(62)
   ~タバコの新ルール!クローズアップ現代+から~


 番組の内容は下記を参照ください。
 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3908/

 前回と関連した内容ですが、12月14日(水)のクローズアップ現代+でとりあげられた、タバコの新ルールをテーマとした番組について少し意見を述べたいと思います。

 厚生労働省が受動喫煙防止に関する法律のたたき台を10月に提出してから、いろんな業界から波紋が広がっているようです。
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(組市松紋:くみいちまつもん 東京五輪2020のエンブレム)


 大まかに次のように説明されました。

 ①病院や学校などは敷地内禁煙、
 ②役所や運動施設などの公共施設は建物内禁煙、
 ③飲食店や遊技場などは原則建物内禁煙、
 ③の場合完全に区切られたスペースなら喫煙可能、そして①~③の違反は罰則あり、


 という内容です。

 禁煙(タバコのない世界)が当たり前と思っている人たちにとっては、②、③も①なみの規制を望みたいところですが、まずは一歩前進と言う意味では上記の内容に賛成です。

 どうして、これほど受動喫煙にうるさい世の中になったかということですが、2020年の東京での五輪開催までに受動喫煙防止を法制化しないといけないという点が一番大きな理由でしょう。

 受動喫煙を防止する理由として、
 ①受動喫煙により、毎年日本で約15,000人死亡していること、
 ②肺がん、脳卒中、虚血性心疾患が約1.3倍増加する

という科学的エビデンスがこのたび国立がん研究センターから発表されました。

 JTがこのことについて反論をホームページ上で載せたけれど、それに対してたくさんの文献をつけて国立がん研究センターが反論したところ、JTからは今のところ何も反論してきていないようです。

 この番組の中で、加熱式タバコ(iQOS)のことが紹介されていましたが、タールはほとんど含まれず、目に見えないし、においのする煙も発生しないようですが、呼出煙に水蒸気に混ざってニコチンやアセトアルデヒドといった有害物質が放出されるようなので問題は残る代物だと考えられます。

 最後に、この番組では詳しく触れられませんでしたが、受動喫煙防止についての法制化にあたり、喫煙できる職場で働かざるを得ない労働者たちや、喫煙者のいる家庭のこどもたちや同居している病弱な人たちといった、自ら受動喫煙から逃れようのない弱者たちを守ってあげるという視点も非常に大切なところだと認識しています。

                (禁煙促進チーム 立山 義朗)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-12-20 17:45 | タバコラム
タバコラム79.禁煙の日にひとこと(61)~受動喫煙防止について~

 タバコラム79.禁煙の日にひとこと(61)~受動喫煙防止について~


 このほど厚生労働省から「受動喫煙のない社会を目指して」をテーマとするロゴマークが発表されました。

d0128520_1795618.jpg このロゴマークの利用は自由だそうですのでどんどん使いましょう。

 とてもかわいらしくて、わかりやすいロゴマークだと思います。


 2020年の東京五輪に向けて、タバコのない五輪の開催が求められる中、国際社会から受動喫煙対策が最低と言われている日本はどうすべきなのでしょうか?

 ロゴマークだけでなく、厚生労働省は8月31日に喫煙の健康影響に関する報告書(いわゆるタバコ白書)を4回目、15年ぶりに作成しました。受動喫煙の有害性を科学的に証明された優れた内容となっています。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000105624_1.pdf

 さて、今度の12月6日(火)午後10時~10時25分で放送される予定のクローズアップ現代+のテーマが「あなたはどう考える?“タバコ規制”」です。
 12月4日正午までアンケートも一般から募集中です。ぜひ、あなたの考えも送っていただければと思います。アンケートに答えるためには少し面倒ですが、NHKネットクラブ会員になる必要があります。

https://pid.nhk.or.jp/pid05/enquete.do?enq_id=ENQ0108123


d0128520_17245080.jpg この番組の中で、先日(10月30日(日))不肖私も受動喫煙防止を訴えてデモ行進しながら参加したスモークフリーウォーク@東京のことも取り上げられると聞いていますので楽しみにしています。

     (禁煙促進チーム 立山 義朗)
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# by hiro-nishi-mc | 2016-11-18 17:25 | タバコラム
タバコラム78.禁煙の日にひとこと(60)~ニコチン依存症は治療できます!~

 タバコラム78.禁煙の日にひとこと(60)
      ~ニコチン依存症は治療できます!~

 皆さん、こんにちは。2016年の暑かった夏も終わり秋の気配がしてきました。
 今年、禁煙に取り組んでいる方は上手くいっていますでしょうか?

 厚生労働省のH26年度の調査では、現在、習慣的に喫煙をしている人のうちで、禁煙をしたいと思っている方の割合は男性で26.5%、女性で38.2%とのことです。
  (http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106405.html) 


*ニコチン依存症について
 何故、タバコをやめようと思って禁煙を試みても失敗するケースが多いのでしょうか?
 理由の一つとしては、タバコは成人に達したら、自分の意志で購入することが出来る嗜好品ですので、『身近に手に入る』という事はあるかもしれません。

 しかしながら、タバコの価格は以前よりも高くなってきましたし、タバコの広告には健康を障害することを明示する事が義務付けられるなどの規制もあったりして、かつてよりはタバコを手に入れる事は難しくなってきたと言えるかもしれません。

 それでもタバコをやめられない理由として、タバコがアルコールや麻薬(覚醒剤、モルヒネなど)と並ぶ『依存形成物質』であるという事があると思います。

『依存形成物質』は使用を中止する事により離脱症状が表れます。

 タバコの離脱症状は、具体的には以下の様な症状です。
 ①不快感または抑うつ気分、
 ②不眠、
 ③易怒性、欲求不満、怒り、
 ④不安、
 ⑤集中困難、
 ⑥落ち着きのなさ、
 ⑦心拍数の減少、
 ⑧食欲増加または体重増加


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 タバコにはご存知の様に、ニコチンという物質が含まれています。
 ニコチンは喫煙により肺から吸収され、中枢神経に作用し脳の側座核という場所からドパミンを遊離すると言われています。

 タバコが止められない原因は、『ニコチン依存症』のため中止すると不快な離脱症状が出てくるためと考えられています。

*ニコチン代替療法
 禁煙外来では、ニコチン依存症に対して、『ニコチン代替療法』によって、タバコを中止する事による離脱症状を減らしながら、禁煙を成功に導くことが可能です。
 ニコチン代替療法以前には、禁煙指導をしても禁煙の成功率は10%以下であった様ですが、ニコチン代替療法が可能になった現在では禁煙成功率は上昇しています。

現在、用いる事の出来るニコチン代替療法は以下の通りです。
 ①ニコチン・パッチ(薬価収載済) 
 貼付する事で、皮膚を通じて経皮的にニコチンを吸収する。用量を調節して、使用者に数週間をかけて徐々にニコチンの摂取を減らしていきます。
 ②ニコチン・ガム(一般医薬品、患者自己負担)
 口腔粘膜を通してニコチンを吸収。数週間から数カ月かけて徐々に減量をしていきます。
 ③ニコチン・スプレー(日本未承認)
 日本では、2006年からニコチン依存症は治療対象となり、ニコチン依存症に対する保険診療が出来る様になりました。


*バレニクリンについて
 さらに2008年になると、禁煙補助薬としてバレニクリン(商品名:チャンピックス)という薬が登場し、薬価収載され使用できる様になりました。
 バレニクリンはα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体部分作動薬という薬で、ニコチンの代わりに中脳の腹側被蓋部のニコチン受容体に結合し、ドパミンを放出促進する事で禁煙の離脱症状を軽減する一方で、ニコチンが受容体に結合する事を阻害するため、喫煙する事による満足感を抑制する作用もあるという新しい薬です。


 以上の様に、禁煙外来では、禁煙をする意欲があるのに止められないという『ニコチン依存症』の方に対して禁煙補助薬を処方して治療をする事が出来るのです。

 タバコを止めようと思って禁煙を試みたが失敗した事のある方には禁煙外来の受診をお勧めします。
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(図はファイザー製薬のホームページより抜粋、 
   http://www.pfizer.co.jp/pfizer/index.html )
       (禁煙促進チーム 生田 卓也)


★嗜好品は有害であってほしくないですね。タバコは百害あって一利なし。本来なら当然規制されるべき対象となるべく、有害な化学物質満載の製品と言えるでしょう。いわば、毒の缶詰め
       (追加談:立山 義朗)。
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# by hiro-nishi-mc | 2016-10-18 18:29 | タバコラム
   
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