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タバコラム52.禁煙の日にひとこと(34)~1冊の本から(1)~
 タバコラム52.禁煙の日にひとこと(34)
      ~1冊の本から(1)~


 ここに1冊の本があります。タイトルは『なるほどなっとく タバコ問答集Q&A』

d0128520_1504885.jpg 著者は山形県喫煙問題研究会代表の吉澤信夫氏で、文芸社から2009年8月に発刊されています。

 内容は喫煙者がよく主張することがらや問いかけについて、医療従事者という立場から明解にお答えするという構成となっています。平易な文章なので一般の人が読んでも十分わかりやすい内容となっています。

 全部で64の質問とそれに対する返答の記述がありますが、特に興味深いと思った2,3の項目について簡単に紹介します。多少私の意見も付け加えたところもありますがそのつもりでお読みください。

Q1)たばこは個人の嗜好であるのではないか?
A1) 嗜好は自分でコントロール可能、つまり、止めても心身ともに不快や支障になったりしないという条件が必要ですが、タバコは吸っていない時には時間がたつにつれてニコチン渇望が起こり、イライラしたり、目の前の仕事が手につかなくなったりすることがおこることがありますね。従ってタバコは嗜好品ではなく、依存性薬物です。さらに、副流煙によって他人に健康被害をおよぼすこともありますのでタバコ(喫煙)は個人の嗜好にとどまらないことは明らかです。

Q2)肺がんのリスクは他にもいろいろあるのに、たばこだけを厳しく規制するのはバランスを欠くのではないか?
A2) WHOも言っているように、喫煙は肺がんをはじめとする病気のなかでも、単一で予防可能な最大の原因です。禁煙は最も確実に肺がんを減らすことのできる方法です。個人レベルの行動を変えることで肺がんのリスクを確実に避けることができ、受動喫煙を避けるためにも喫煙行動に規制が必要なのです。

Q3)たばこを吸って、通常の社会生活を送ることができなくなることはない。むしろ、アルコールを飲めば仕事ができなくなるのではないか?
A3) 昼間から飲まずにいられない人は慢性アルコール中毒(アルコール依存症)で治療が必要ですが、多くの人は適量飲酒で依存症ではありません。一方、タバコの場合、常習喫煙者であればニコチン依存症で、日中でも吸わずにいられないのが実態です。

 上記以外にも、たばこはストレス解消になる、たばこを売っているのはなぜだ、などふだんよく聞く質問に対する返答もありますので興味をもたれた方がいらっしゃいましたらぜひご一読ください。また、2012年に広島県医師会ホームページの禁煙コーナーに、短い文章ですがこれと似たような内容の拙文が掲載されていますのでこちらもぜひご覧ください。

 http://www.hiroshima.med.or.jp/kenmin/kinen/009688.html

        (禁煙促進チーム 立山 義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2014-09-19 15:01 | タバコラム
   
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