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タバコラム38. 禁煙の日にひとこと(20) 〜トーマス・ホジキンとタバコについて〜
 タバコラム38. 禁煙の日にひとこと(20)
   〜トーマス・ホジキンとタバコについて〜



d0128520_22493190.gif トーマス・ホジキン(1798〜1866)は悪性リンパ腫の1型であるホジキンリンパ腫(かつてのホジキン病)に名を残す、イギリスの著名な病理学者であることはよく知られているところです。

 医師トーマス・ホジキン伝(マイケル・ローズ著、難波紘二訳、1984)によると、ホジキンの講義録をまとめた本の中で、タバコに関して次のような記述が見られます。

 タバコはわれわれの知っている最も強力な催眠性(原文のまま)毒物のひとつであると警告している。
 自分が診察した人々の多くは呼吸器系の全般的機能低下、微弱な血液循環、神経過敏症を示しているのを認めたが、これは喫煙の習慣に起因するものだと述べている。
 彼はさらに言う。喫煙は他の人の自由と快適さを侵害しやすい。愛煙家は一般に悪意からではなく、それと気付かないままにこの悪徳におちいっている。そしておそらく、自らの所業が本質的には暴君のそれであるという事実を否定したがることであろう。


 ホジキンが日常診療の中で喫煙習慣が呼吸器系、循環器系、神経系の異常を来す原因となることに気づき、さらに喫煙者本人のみならず、周囲にも害を及ぼすことを、暴君の行為に見立てて言及している点は、著者の述べているように「ホジキンは時代をはるかに先んじていた」と言えるのではないかと思われます。

   (禁煙促進チーム 立山義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2013-07-23 22:50 | タバコラム
   
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