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カテゴリ:タバコラム( 91 )
タバコラム72.禁煙の日にひとこと(54)~禁煙外来のご案内~
 タバコラム72.禁煙の日にひとこと(54)~禁煙外来のご案内~


 禁煙治療のエキスパートでもある、中村浩士先生より禁煙外来について寄稿していただきました。
 禁煙するには禁煙外来を始め、周囲のサポートがとても重要です。


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 『やめられない喫煙は個人の嗜好ではなくニコチン依存症という病気である』との認識や、増え続ける肺癌や心疾患対策の一環として、2006年より禁煙治療にも保険が適用されるようになりました(ただし禁煙外来が保険適応を受けるには、病院内の全面禁煙が条件です)。

 更にこれまで、薬剤を用いた禁煙治療としては、ニコチン製剤によるニコチン代替療法のみが行われてきましたが、2008年からはニコチンを含まない経口禁煙補助薬も使用できるようになり治療の選択肢も広がってきています。

 また最近の禁煙外来では、医師単独ではなく、看護師と薬剤師を含む専門チームで患者さんの身体・精神的にもサポートし、スムーズな禁煙ができるように導いていくのが特徴です。

 しかしながら、どんなによい薬剤やシステムよりも禁煙に対して重要なのは、患者さん自身の“禁煙を思う気持ち”です。もし皆さんの周りに少しでもこの“気持ち”の出ている方がおられましたら、そっと禁煙外来を教えてあげてください。

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禁煙治療のスケジュール:標準的な禁煙治療プログラムでは、12週間にわたり計5回の禁煙治療を行います。

    (禁煙促進チーム 健診センター長・総合診療科医長 中村 浩士)

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by hiro-nishi-mc | 2016-05-17 18:09 | タバコラム
タバコラム71.禁煙の日にひとこと(53)~乗り物と禁煙 電車編~
 タバコラム71.禁煙の日にひとこと(53)
    ~乗り物と禁煙 電車編~


 はじめまして。
 広島西医療センター 薬剤部の幸吉 明(コウヨシ アキラ)と申します。薬剤師です。
 職業とは関係なく、無類の乗り物好き(いわゆる「乗り物オタク」)ですので、乗り物と禁煙との関係をについて少し書いてみようと思います。

 その昔、JRがまだ日本国有鉄道(国鉄)だったころ、禁煙車という概念は皆無でした。
 新幹線も特急列車も、ローカルの普通列車も、すべての車両に灰皿がついていました。
 強いていえば、寝台車には「寝台使用中は禁煙」というプレートがありました。寝タバコ禁止というわけですね。

 新幹線に禁煙車が登場するのは昭和51年8月のことです。
 東海道新幹線「こだま」の16号車が禁煙車となったのが始まりです。一番端の車両1両だけというのがなんとも・・


d0128520_14572150.jpg 私事ですが、自分は高校生の時、呉線で通学していました。
 昭和59年ころ、広島東洋カープが日本シリーズで阪急ブレーブス(現:オリックスバファローズ)を破って日本一になったころですが、そのころの呉線普通列車は115系(今も走っている“黄色い電車”です)の4両編成が基本で、うち1両が終日禁煙、残り3両は朝夕のラッシュ時に禁煙タイムが設けられていました。

 そして時は流れ、現在では、新幹線N700系「のぞみ」「みずほ」「さくら」、普通列車227系Red Wingをはじめ乗り物は全車禁煙というのが当たり前になりました。
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 喫煙者には辛いかも知れませんが、これも時代の流れであるとともに『タバコをやめましょう!』という社会からの間接的なメッセージと受け取ってほしいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回、パート2 飛行機編も書いてみたいと思います。

(禁煙促進チーム 副薬剤部長 幸吉 明)
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by hiro-nishi-mc | 2016-04-23 15:04 | タバコラム
タバコラム70.禁煙の日にひとこと(52) ~タバコは運動器にも負の影響あり?!~

 タバコラム70.禁煙の日にひとこと(52)
    ~タバコは運動器にも負の影響あり?!~


 タバコは、多くのがんや生命に直接かかわる様々な疾患のリスクファクターとなることが広く知られています。

 一方、身体活動を行うのに必要な運動器(骨、関節、筋肉、腱や神経など)にもタバコの影響が指摘されています。

 今回は脊椎の椎間板と肩の腱板について紹介します。

 これらの組織は、もともと加齢により変性(質の変化)することが知られており、 外傷なども加わり損傷することがあります (下図)。
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  【腰椎椎間板変性と腱板断裂(この画像はニコチンとは直接関係ありません)】

 動物実験研究では、タバコの主成分であるニコチンによって、椎間板や腱の細胞の正常な代謝や血行が阻害され、組織が変性することや(1,2)、腱板修復術後の組織の回復が遅延する傾向があることが証明されています(3)。

 これらの研究は、ニコチン摂取量の影響も考慮する必要があり、人体で直接証明されたものではありませんが、タバコは生活の質にかかわる運動器にも負の影響を及ぼす可能性があるようです。

 禁煙の日(毎月22日)をきっかけにタバコをやめてみませんか!!
 
参考文献
 1) LOW BACK PAIN Up To Date 腰痛の基礎-病態と成因 喫煙と椎間板変性.
   松崎 浩巳, 若林 健, 徳橋 泰明, 岩橋 正樹, 植松 義直, 小田 博.
   脊椎脊髄ジャーナル (0914-4412)13巻6号 Page457-461(2000.06)

 2) Alteration of the material properties of the normal supraspinatus tendon by nicotine treatment in a rat model.
   Ichinose R, Sano H, Kishimoto KN, Sakamoto N, Sato M, Itoi E.
   Acta Orthop. 2010 Oct;81(5):634-8.

 3) Nicotine delays tendon-to-bone healing in a rat shoulder model.
   Galatz LM, Silva MJ, Rothermich SY, Zaegel MA, Havlioglu N, Thomopoulos S.
   J Bone Joint Surg Am. 2006 Sep;88(9):2027-34.

             (禁煙促進チーム 整形外科医長 永田義彦)
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by hiro-nishi-mc | 2016-03-22 18:46 | タバコラム
タバコラム69.禁煙の日にひとこと(51) ~私たち禁煙促進チームがあなたをサポートします!~

 タバコラム69.禁煙の日にひとこと(51) ~~私たち禁煙促進チームがあなたをサポートします!~~

 この度、禁煙促進チームに加わることになりました。2若葉看護師長の古川と申します。

 実は・・ 私はタバコを吸いません。
 タバコに関して自己の体験は乏しく、正直少し不安ですが、これから禁煙に取り組む方々への共感やサポートのために少しでも力になれればと思っているところです。

 さて、タバコに関して、過去に受け持ち患者さんとのエピソードがありますので紹介します。

d0128520_2042994.jpg 20年前、新人看護師であった私は、50歳代女性の受け持ち患者Aさんとタバコの話をしていました。
 Aさんは1日2箱の喫煙をされる方でした。Aさん本人も「タバコは百害あって一利なし」「寿命を削って喫煙している」と言われながら、入院中であっても喫煙をされており、何度も禁煙を促していてもタバコをやめることが出来ない人でした。

 ある日、ついにAさんは病状が悪化して1週間以上ベッド安静となった時に、私にむかって言いました。

 「タバコを吸えないなら死にたい。でも本当は死にたくない。ただタバコは心が落ち着く麻薬。私は弱い人間なんよ。」

 このように何度も繰り返し言われていました。

 私は禁煙の必要性を再三説明し、時には散歩をして、時にはあめ玉を使用して、Aさんと一緒に禁煙に取り組みました。そして退院までの約3週間の間、禁煙に成功しました。 


 タバコ(煙草)の恐ろしさは「依存性」にあります。

 Aさんにタバコ以外の心の拠り所を作らないと禁煙まで考える事は難しいと感じました。


 支援者が必要なのです。

 今まで、タバコ(煙草)は「嗜好品」と言われることもよくありましたが、現在では「依存性薬物を含む製品」と正しく認識されるようになりました。そして、多くの医療機関には禁煙外来が設けられるようになり、禁煙はニコチン依存症という病気の治療の対象となってきております。

 自分自身を弱い人間と決めつけず、1人では難しいと思って諦めず、「禁煙外来」を積極的に利用して、医師による専門的な治療と私たちコメディカルによる禁煙サポートをうまく受けながら禁煙に成功していただきたいと思います。

      (禁煙促進チーム 2若葉病棟看護師長 古川 泰史)
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by hiro-nishi-mc | 2016-02-16 20:07 | タバコラム
タバコラム68.禁煙の日にひとこと(50)~今年は禁煙促進年に!~

 タバコラム68.禁煙の日にひとこと(50)
   ~今年は禁煙促進年に!~


 2016年あけましておめでとうございます。

 今回、禁煙促進チームに加わり、タバコラムの原稿を書かせて頂くことになりました、総合診療科の生田と申します。

 1年の計は元旦にあり。喫煙をされてきた方の中にも今年こそは禁煙しよう!と決意を新たにされてある方もおられると思います。是非とも禁煙を成功させる様に、私達禁煙チームも微力ながらサポートすることが出来ればと思っております。よろしくお願いいたします。

20年前は・・・
 斯くいう私も20年ほど前(学生時代)には喫煙していました。当時は世間一般の意識も喫煙に対してそれほど厳しくなく、タバコ代も現在の様に高くなく、公共の場には喫煙スペースが設置されており、喫煙することを咎められることもそれほど無かった様に思います。私は病院実習が始まり、研修医になる頃には禁煙をすることが出来ました。

 現在、日本で喫煙者の割合はどのくらいでしょうか?
 JT全国喫煙者率調査によると平成26年度の喫煙率は男女計で19.9%だそうです。(成人男性30.3%,成人女性9.8%)
 明らかに20年前と比較すると世の中は禁煙の方向に向かっている様です。

性別・年代別喫煙率の推移
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   http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html

 全面禁煙は世界的な趨勢です

 世界保健機関(WHO)は2003年、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(Framework
Convention on Tobacco Control:FCTC)を採択し、2005年に発効しました。日本も締約国会議の一員となっていますが、2014年までに180の国と地域が参加しているとのことです。

 特に、屋内施設を全面禁煙化する罰則付きの法律を施行することが求められているのです。
 既に受動喫煙防止法を施行している国もありますが、日本では未だそのような法制化は出来ていません。しかしながら、2020年に東京オリンピックを控えていることから、今後、日本でも受動喫煙防止法が施行されることも考えられます。これまで以上に、全面禁煙に向けて日本全体が動いていくことが予想されます。

 オリンピックに向けて新国立競技場のプランは立ちましたが、禁煙対策に関してはまだまだ遅れているのがわが国の実態です。

 今年は禁煙促進年になる様に、私たちと一緒に努力していきましょう!

             (禁煙促進チーム 生田 卓也(総合診療科))
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by hiro-nishi-mc | 2016-01-15 15:39 | タバコラム
タバコラム67.禁煙の日にひとこと(49)(英国医師会2000年以降の生誕者に喫煙禁止法案提出)

 タバコラム67.禁煙の日にひとこと(49)
  ~英国医師会2000年以降生誕者に喫煙禁止法案提出~


 昨年6月の英国大手新聞(the Guardian)に出ていた記事です。

d0128520_1172038.jpg 2000年以降に生まれた人全員に喫煙を禁止する法律の導入を英国医師会が政府に陳情したというものです。

 目的2035年(20年後)までに、タバコを締め出すこと。

 理由喫煙者の80%が10才代で仲間から圧力を受けてニコチン依存症になっていること、15才で吸い始めると20才代で吸った人たちよりも3倍高く、喫煙関連悪性腫瘍で死亡していること などがあげられています。

 タバコを吸うということは『異常で違法な行為』という意識を広めるためにも、将来が楽しみな法案です。

 タバコを非合法的として禁止すると闇に潜ることが心配とも言われますが、少なくとも表社会ではタバコは煙と化して消え去ることでしょう。

http://www.theguardian.com/society/2014/jun/24/cigarette-ban-british-medical-association

http://blog.goo.ne.jp/withmac/e/a24173076a032df0287b8a292e6534e7


              (禁煙促進チーム 立山義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2015-12-25 11:08 | タバコラム
タバコラム66.禁煙の日にひとこと(48)~タバコに関する記念日あれこれ~

タバコラム66.禁煙の日にひとこと(48)~タバコに関する記念日あれこれ~


タバコに関する記念日、特に直接タバコの煙の影響を受ける口腔から呼吸器を中心とした記念日がいくつかありますので紹介します。

1)禁煙の日:毎月22日
 このタバコラムでも何回か紹介していますので、もうおなじみかと思います。平成22年2月22日に主だった12の学術団体からなる禁煙推進学術ネットワークが制定したものです。なぜ22日かはもう説明しなくてもいいですね。2がある鳥に似ているからでしたね。

d0128520_21173623.jpg2)呼吸の日:5月9日
 2007年日本呼吸器学会が呼吸器全般に関する意識向上のために制定したものです。

3)世界禁煙デー:5月31日
 これもこのタバコラムで過去のテーマについて一覧をお示ししたことがあります。WHOが1987年に禁煙推進のために制定し、1989年の2回目以降からこの日に定められました。

d0128520_21182740.jpg4)肺の日:8月1日
 1999年日本呼吸器学会が肺の大切さを呼びかけるために制定。

5)口腔がん検診の日:11月15日
 2008年11月15日に開催された日本歯科医学会総会の中で行われた口腔がん検診のシンポジウムを記念して口腔がん検診の普及と啓発を目的に東京都玉川歯科医師会が制定。

6)肺がん撲滅デー:11月17日
 11月は世界的に肺癌啓発強化月間とされており、2000年国際肺癌学会で制定。

d0128520_2121276.jpg7)世界COPDデー:11月中旬水曜日(2015年は11月18日)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の研究と啓発に力を入れるGOLD(Global Intiative for COPD)が主唱し、世界COPD患者団体連合会が協力する世界的なイベントデ―。

8)喫煙者のあなただけの特別な記念日:禁煙を始めた日、今度の○○の日から気楽に始めてみませんか?

参考:禁煙センセイ公開ページ。
http://smoke-free.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-a9d1.html

(禁煙促進チーム 立山義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2015-11-25 21:21 | タバコラム
タバコラム65.禁煙の日にひとこと(47) ~受動喫煙をなくそう!その2.健康講演会から~
 タバコラム65.禁煙の日にひとこと(47)
 ~受動喫煙をなくそう!その2.大竹ふれあい健康・福祉まつり 健康講演会から~


 前回のタバコラム64.に10月25日(日)開催の大竹ふれあい健康・福祉祭りのご案内を兼ねて、大竹市医師会の真鍋憲幸先生より寄稿していただきました。
 今回はこの日に私・立山が講演でお話した内容について簡単にまとめてみました。

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 今回の健康講演会(公開座談会)のテーマは「健康都市おおたけ ~大竹市からタバコの煙をなくそう~家庭や職場でできること」でした。

d0128520_11267100.jpg 大竹市はつい10数年前までは、工場からの煙などにより独特のにおいがする臭い町という印象でしたが、現在は空気は全く無臭で、工場の煙突からは水蒸気のみの白いきれいな煙しか出ていません。 (図1.当日の会場周辺の工場の様子)
 今回この催しに参加させて頂いて思ったのは、大竹市民の意識改革を柱にすえ、入山大竹市長さんを中心とする行政と、荒田大竹市医師会長を中心とする大竹の医療が一致団結すれば、工場の煙の浄化と同様に、タバコの煙をなくすことも決して不可能ではないということでした。

d0128520_11292970.jpg まず受動喫煙とは自分の意思に関係なく、タバコの煙(副流煙や呼出煙)を吸わされることであることを説明し、副流煙には吸ってる本人の主流煙よりも30~100倍多く有害物質(主に粒子状物質)が含まれていることをテキストに書かれてある数値をグラフ化して示しました。(図2.副流煙の有害物質量)

 次に能動喫煙で罹るリスクの高い病気、特に肺がんなどのがん、心筋梗塞やCOPDなどはすべて受動喫煙でも起こる こと受動喫煙に非常に関係の深い病気、例えば乳幼児突然死症候群、妊婦さんの周産期異常、小児のぜんそくや中耳炎などもあることも説明しました。

 受動喫煙に限らず、主要死因となっている、がん、心血管疾患、肺炎、脳血管疾患はいずれもタバコがリスクになっており、2012年のデータでは、がんで1年間に死亡する36万人のうち、男性では肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がんの順に、女性では大腸がん、肺がん、胃がん、膵がん、乳がんの順に多く、これらすべてタバコと関係の深いがんとなっています。これら以外の臓器のがんも、例えば、咽頭・喉頭がん、膀胱・尿路がんや子宮頸がんなどもタバコと関係が深いと言われていますが、主に肺から発がん物質などが吸引された後、血中に溶け込むことで全身臓器に行きわたることを考えればどの臓器のがんもタバコがリスクになり得ることは当然のことと言えば当然と言えるでしょう。

d0128520_11465876.jpg そして受動喫煙による肺がんについての報告の中で、最もタチの悪いタイプの小細胞がんが最も多いというデータも非常にインパクトがありました。
(図3.受動喫煙による肺小細胞がんの発生リスク )



d0128520_11501290.jpg さらに、急性冠症候群(急性心筋梗塞)については、受動喫煙を法的に規制する前後で、入院患者が明らかに減少するという有名な論文からのデータを示して、受動喫煙による病気を防ぐためには法規制が非常に有効であることを紹介しました。 (図4.法規制前後の急性冠症候群入院患者) 


d0128520_115744.jpg 最後に受動喫煙と直接関係はありませんが、私のような病理医を主人公とした、画期的な連載マンガ「フラジャイル」が昨年6月より始まったことを紹介しました。
 (図5.10月23日発売のフラジャイル単行本4巻)
 ところがこれは私たち病理医にとって大いに歓迎すべきこととは言え、主人公の病理医の喫煙シーンのみならず、同僚や関係者みんなが、やたらぷかぷか喫煙しているので、これは何とかしなくてはと思っていました。幸い8月に原作者の草水敏さんに直接会う機会があり、今のご時世に病理医で喫煙者はほとんどいないことを話し、今後のストーリーの中で主人公はさりげなく禁煙したという展開にぜひともしてくださいね、と直接要望したことを話しました。そして来年の1月13日(水)10時からこのマンガのドラマが始まりますが、ドラマの中では喫煙シーンは全くないはずと聞いているが、もし万が一喫煙シーンがあれば今日会場に来てくださった皆さんからもぜひ抗議をしてくださいとお願いして締めくくりました。

      (禁煙促進チーム 立山義朗)

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by hiro-nishi-mc | 2015-10-30 12:09 | タバコラム
タバコラム64.禁煙の日にひとこと(46)~受動喫煙をなくそう!~
タバコラム64.禁煙の日にひとこと(46)~受動喫煙をなくそう!~

 今回は10月25日(日)に開催される大竹ふれあい健康・福祉祭りのご案内を兼ねて、大竹市医師会所属で産業医をされている、真鍋憲幸先生より寄稿していただきました。

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 前回、このコーナーに寄稿をさせていただいたのが丁度2年前になります。

 早いもので自分自身でもビックリ驚いています。皆さんの職場、学校、地域、ご家庭ではこの2年間でタバコを取り巻く環境がどのように変化したでしょうか? そして今から2年後、更にはその先にはどんなふうに変わっていくのでしょうか。
 東京オリンピックのころには、今以上にクリーンでみんなが気持ち良いキレイな環境であってほしいですね。

 さて、タバコの害を低減するための対策は
 ①「喫煙者の禁煙支援」 と、 
 ②「受動喫煙防止」 の2つに大別されます。

 つまり①はタバコを辞めたい人を支援・治療することや、辞めたいと思う人を増やす教育啓発活動をすることですね。
 医療機関は主に①を推進しますが、②もタバコの害をなくすためにはマストなアクションです。

 ②に関する最近のトピックスとして、昨年改正された労働安全衛生法にも「職場の受動喫煙防止」が努力義務として明文化されました。
 堅苦しくなるのでその細かな内容はここでは述べませんが、今まで「快適職場の醸成」という視点からガイドラインなどを中心に進められていた対策が、「従業員の健康障害防止」という明確な観点で、企業や組織は法律の元で受動喫煙を積極的に防止する義務が発生してきます。
 当然、不十分な対応だと責任を問われる可能性も出てくると思います。現時点では努力義務ですが、どの企業や組織でもコンプライアンスの遵守は最優先事項に掲げているでしょうから、過不足ない対策をしっかりすることが重要ですね。

 もちろん、これらに並行して公共施設や多くの人が集まる場所、学校、そして家庭でも受動喫煙は積極的に無くしていかないとといけませんね。


d0128520_17592663.jpg ところで、大竹市では毎年、市や社会福祉協議会さんが主催して「大竹ふれあい健康・福祉まつり」というお祭りが盛大に行われています。
 今年は10月25日(日)にサントピアおおたけで開催されるそうです。私も毎年参加させて頂いていますが、様々な団体が協力してバザーや出し物があって、とても華やかなお祭りです。

 その中で、今年はタバコの害、特に受動喫煙の効果的な防止について、みんなで一緒に勉強する講演会を開催する予定にしています。
 このコラムの主筆である広島西医療センターの立山先生も講師の先生として出席をして頂き、受動喫煙が健康に及ぼす害についてなどをご講演頂けることになっています。

d0128520_1891477.jpg そうそう、大竹市長さんも出席して頂けると聞いています。住民の皆さんが健康で安全で安心であることが一番大切、といつも市長さんがおっしゃっていますが、その通りですね。
 皆さんの健康維持のためには、「受動喫煙防止」はかなり高い優先順位の「対策しやすくて結果が出やすい課題」だと思っています。

 チョットややこしい話ですが、この先10年から20年先に、日本全国で更に高齢化が進んだ際に、住民の健康度が高い事、がんの発症率を低下させていくこと、病気を早く発見して早く治し、元気で生活できるようにしておくことは、極めて重要なことであるとされています。受動喫煙の撤廃は、そのキックオフの一つでもあります。

 少し宣伝みたいになってしまいましたが、ぜひ皆さん、奮ってご参加して頂ければと思います。

  (大竹市医師会 三菱レイヨン株式会社 統括産業医 真鍋 憲幸) 



<大竹ふれあい健康・福祉まつり 健康講演会(公開座談会)>

 日時:10月25日(日)10:00~11:30
 場所:大竹市総合福祉センター(サントピア大竹) 3階多目的ホール
 テーマ:
「健康都市おおたけ ~市民の皆さんの受動喫煙をなくそう~ 家庭や職場でできること」 

 座長:大竹市医師会長   荒田寿彦さん (座談会コーディネーター)
 講師(公開座談会登壇者):
   大竹市長      入山欣郎さん
   広島西医療センター 立山義朗さん
   坪井クリニック   坪井和彦さん
   株式会社ダイセル  河本美苗子さん       ほか

*参加無料で事前申し込みも不要です
*当日は、サントピア内で自己血糖測定会(無料)も開催します


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by hiro-nishi-mc | 2015-09-10 18:11 | タバコラム
タバコラム63.禁煙の日にひとこと(45)~タバコの「三次喫煙」は思ったよりもキケンです!~

タバコラム63.禁煙の日にひとこと(45)
~タバコの「三次喫煙」は思ったよりもキケンです!~


 今回は、大竹市内で積極的に禁煙外来をされている坪井和彦先生 (広島県医師会禁煙推進委員)に一筆お願いしました。

***************************

 聞きなれない言葉「三次喫煙」とは・・・・・

 タバコの火を消した後の残留物から、有害物質を吸入すること を指します。別名残留受動喫煙(ざんりゅうじゅどうきつえん)、サードハンドスモーク(third-hand smoke)ともいいます。

 サードハンドスモークについては本コラムの中でも紹介1) していますのでぜひお読みください。

d0128520_14171261.jpg この三次喫煙2) による健康被害は、 「タバコ煙が消失した後にも残るタバコ煙」による汚染、さらにタバコ煙の残存物質が室内などの化学物質と反応して揮発する「発がん性物質による害」を含みます。 (写真:某喫煙室)

 すなわち、タバコ煙に含まれる物質が、喫煙者の髪の毛・衣類・部屋(車内)のカーテン・ソファなどに付着し、揮発したものが汚染源となり、第三者がタバコの有害物質に暴露されます。

 したがって、換気扇を使用し、窓を開けて換気を行っても、三次喫煙のリスクを排除できません
 タバコ煙から排出されるニコチンや他の有害物質のほとんどは空気中ではなく物の表面について揮発するためです。

 特に、子どもは鼻や気管や肺の粘膜の感受性が高いので、煙の中の微粒子や化学物質で粘膜は影響を受けやすいと言われています。
 長期間になれば、気管支喘息などの慢性の疾患も起きることもあります。

d0128520_1419434.gif タバコ煙で汚染された部屋は換気では不十分なこと、タバコのニコチンが大気中の亜硝酸と反応して発がん物質であるニトロソアミンがつくりだされることからも、三次喫煙は思ったよりもキケンであることがわかります3) 

上記のような理由からも、屋内は分煙ではなく禁煙でなければならないのです。
              

   1)広島西医療センター公式ブログ:タバコラム10
   2)厚生労働省e-ヘルスネット
   3)広島県医師会禁煙コーナー


    (大竹市医師会 坪井クリニック 坪井和彦)

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by hiro-nishi-mc | 2015-08-19 14:21 | タバコラム
   
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