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9.タバコと病気(4)動脈硬化症

 動脈硬化症とは文字通り本来弾力のある、丈夫な動脈の壁が厚く、硬く、脆くなり、血液の流れが悪くなり中がつまりやすくなったり、壁が破れたりして、様々な臓器障害が起こる病気です。

 特に命に直接かかわる心臓や脳の動脈に起こりやすく、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などがよく知られています。病理学的には動脈の内側が傷つき、血管の壁の中にコレステロールなどの脂肪成分が貯まり、粥状(じゅくじょう)変性**がみられます。

d0128520_14143626.jpg 動脈硬化症は大なり小なり、加齢と共に誰にでも起こってきますが、タバコ、高血圧、糖尿病、脂質異常症(以前は高脂血症と呼んでいました)などの危険因子が加わると加速して進行していきます。

 特に、タバコの煙に含まれるニコチンは血管を締めて細くしますし、活性酸素は、血管の内側の細胞(内皮細胞と言います)を障害して粥状変性を起こしやすくすることがわかっています。動脈硬化は、いわば古くなってさびついたり、汚れがついた血管と言えるでしょう。

 動脈硬化症の恐ろしいところは、知らないうちに進行していくことであり、何も症状がないから大丈夫と思い、タバコを吸い続けていると、ある時突然、死に至る病いが起こることです。家族を悲しませないためにもタバコをやめましょう。

脳卒中とは脳出血や脳梗塞のような脳の血管障害によって、突然意識がなくなったり、手足が動かなくなったりする病気のことです。

**変性(へんせい)とは生きている細胞や組織にさまざまな物質が量的、質的に異常に出現してくる変化を意味します。
                          (TCT 立山義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2009-05-21 14:18 | タバコラム
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