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 5.タバコと病気(1)がん-その2-

 12月10日のテレビニュースの報道で、世界の死亡原因の1位はがんであるとWHOが発表したとありましたが、発展途上国における喫煙率増加が影響しているようです。

 さて、タバコによって起こるがんはどの部位に起こりやすいのでしょうか?

 吸い込んだ煙が直接接触する、口腔、舌、鼻腔、咽頭、喉頭、肺といった呼吸器系のがんの発生については容易に想像できます。実際に喫煙者ではこれらの部位のがんの発生リスクは高く、なかでも喉頭がんの相対危険度は非喫煙者の32.5倍も高いことはよく知られています。

d0128520_1443885.jpg ところが、呼吸器系以外にも、食道、胃、大腸、肝、膵といった消化器系や腎、尿管、膀胱といった泌尿器系にもタバコが原因と考えられるがんのリスクが高まることがわかっています。発がん物質が唾液や痰に溶け込んで、それを飲み込めば消化器系に、あるいは肺から血液中に溶け込めば、血液を濾過する腎や、尿が通過する尿路系にも到達しうることがわかると思います。つまり喫煙によって全身あらゆる臓器にがんが起こっても全く不思議はないのです。

 意外なところでは、HPVの持続感染に喫煙が加わることによって子宮頸癌のリスクが高まることが明らかになっており、若い女性の子宮頸癌の増加はこれらの年代の喫煙率増加と関係があるかも知れません。             
                        (TCT 立山義朗)
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by hiro-nishi-mc | 2008-12-11 14:09 | タバコラム
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