2.煙を憎んで人を憎まず
悪人に対して、『罪を憎んで人を憎まず』と言うことがあります。タバコに対しても同じことが言えるのではないでしょうか。喫煙者が悪いのではなく、タバコ(煙)が悪いのだと。とはいうものの、感情的には罪を犯した人間が悪いに決まっているので、許すわけにはいかないという気持ちも良く理解できます。
というわけで、喫煙者を悪いとする前に、まずは喫煙行為(タバコの煙)を法的に規制し、罰則もつけましょうという方向性が、国際的に明確となりました。それはタバコ規制枠組条約(FCTC:Framework Convention on Tobacco Control)の第4条と第8条にある受動喫煙禁止措置に関して、締約国は2010年2月までに法整備が義務づけられたのです。
国レベルではまだ健康増進法第25条止まりですが、神奈川県は今年度中の『禁煙条例(仮)』制定に向けて先陣を切りました。自分以外の人に煙が届くような喫煙(自分以外の人がいる屋内すべてと屋外でも不特定多数の人が利用する場所での)は近々禁止されるのだということを喫煙者は今のうちに気づいて、早く足を洗ってほしいと願っています。
(TCT 立山義朗)