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タバコラム81.禁煙の日にひとこと(63)~禁煙促進チームの活動と受動喫煙について~
タバコラム81.禁煙の日にひとこと(63)~禁煙促進チームの活動と受動喫煙について~
2016年も師走に入り、もう残すところあとわずかになってまいりました。
今年、禁煙に取り組まれた方は上手くいってますでしょうか?
今秋の禁煙促進チームの活動と、今熱い議論がかわされている受動喫煙について少し書いてみたいと思います。
*当院の今秋の禁煙促進チームの活動
平成28年10月1日に開催された『広島西医療センター祭り』にて、禁煙ブースを設置して禁煙相談を行いました。
ステージや屋台の賑やかさから離れて禁煙ブースを訪れた方は5名と少数でしたが、スモーカライザー(呼気CO濃度測定器)で呼気中のCO濃度を測ったり、ニコチン依存症の問診票(TDS)をとったりしながら、禁煙について一緒に学んで頂きました。
広島西医療センター祭りの禁煙促進チーム+α(禁煙ブース終了後に撮影)
10月23日にはサントピア大竹で開催された『大竹市健康福祉祭り』でも同様に禁煙相談を行いました。
こちらの方には、多数の相談者が来られて、大竹市民の中でも健康への関心が強い方々がたくさんおられるのだなと感心いたしました。
*クローズアップ現代
2016年12月14日(水)に、NHKクローズアップ現代で『どうなる?たばこ″新ルール″広がる波紋』が放映されました。
(
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3908/index.html)
東京オリンピックに向けて、日本の喫煙対策は遅れているとWHOの担当者が話をしていました。 また、厚生労働省が受動喫煙防止に関する法律のたたき台を発表した事などについて報道されていました。
今後、公共機関や飲食店などでも受動喫煙に対する規制が強化されていくと思われます。
興味のある方はNHKオンデマンドで視聴が出来る様です。(有料の様です)
*受動喫煙について
喫煙者が自ら禁煙治療を受けることも大事ですが、非喫煙者への受動喫煙(second hand smoke)の曝露を防いでいくという事がわれわれの住む社会にとってより重要になってきたと言えます。
今後、職場や公共機関では受動喫煙対策が進んでいくことが期待できますが、家庭ではどうでしょうか?自家用車の中などではどうでしょうか?
家庭は喫煙対策が最も遅れてしまう領域かもしれません。また、家庭での喫煙に最も影響を受けるのは子供達かもしれません。
喫煙をしているお父さん、お母さん達はそういった自覚を持って頂きたいものです。そして喫煙や禁煙について一緒に学んでいきましょう。
来年も広島西医療センター禁煙促進チームはいろいろと活動をしていきたいと思います。タバコラムともども引き続きよろしくお願いいたいます。
(禁煙促進チーム 生田 卓也(総合診療科))