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タバコラム68.禁煙の日にひとこと(50)~今年は禁煙促進年に!~
タバコラム68.禁煙の日にひとこと(50)
~今年は禁煙促進年に!~
2016年あけましておめでとうございます。
今回、禁煙促進チームに加わり、タバコラムの原稿を書かせて頂くことになりました、総合診療科の生田と申します。
1年の計は元旦にあり。喫煙をされてきた方の中にも今年こそは禁煙しよう!と決意を新たにされてある方もおられると思います。是非とも禁煙を成功させる様に、私達禁煙チームも微力ながらサポートすることが出来ればと思っております。よろしくお願いいたします。
20年前は・・・
斯くいう私も20年ほど前(学生時代)には喫煙していました。当時は世間一般の意識も喫煙に対してそれほど厳しくなく、タバコ代も現在の様に高くなく、公共の場には喫煙スペースが設置されており、喫煙することを咎められることもそれほど無かった様に思います。私は病院実習が始まり、研修医になる頃には禁煙をすることが出来ました。
現在、日本で喫煙者の割合はどのくらいでしょうか?
JT全国喫煙者率調査によると平成26年度の喫煙率は男女計で19.9%だそうです。(成人男性30.3%,成人女性9.8%)
明らかに20年前と比較すると世の中は禁煙の方向に向かっている様です。
性別・年代別喫煙率の推移
(http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html)
全面禁煙は世界的な趨勢です
世界保健機関(WHO)は2003年、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(Framework
Convention on Tobacco Control:FCTC)を採択し、2005年に発効しました。日本も締約国会議の一員となっていますが、2014年までに180の国と地域が参加しているとのことです。
特に、屋内施設を全面禁煙化する罰則付きの法律を施行することが求められているのです。
既に受動喫煙防止法を施行している国もありますが、日本では未だそのような法制化は出来ていません。しかしながら、2020年に東京オリンピックを控えていることから、今後、日本でも受動喫煙防止法が施行されることも考えられます。これまで以上に、全面禁煙に向けて日本全体が動いていくことが予想されます。
オリンピックに向けて新国立競技場のプランは立ちましたが、禁煙対策に関してはまだまだ遅れているのがわが国の実態です。
今年は禁煙促進年になる様に、私たちと一緒に努力していきましょう!
(禁煙促進チーム 生田 卓也(総合診療科))