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第5回画像による病理診断クイズ解答

画像所見
d0128520_19104631.jpg画像1:HE染色中拡大(対物×10)
骨髄内には既存の造血細胞はほとんどみられず、小型均一な細胞集団が不規則に集簇して増殖する像を認めます。


d0128520_19111166.jpg画像2:HE染色強拡大(対物×40)
これら細胞はクロマチン増量を示す類円形核と不明瞭な淡明あるいは淡好酸性胞体を有し、一部腺腔様配列を示します。


d0128520_1911362.jpg画像3:鍍銀染色(対物×20)
細胞集団は上皮パターンを示して大小胞巣状をなし、周囲には豊富な膠原線維の増生を伴っています。



以上より、癌腫(腺癌)の骨髄転移を疑って免疫染色を追加しました。

d0128520_1912057.jpg画像4:AE1/AE3の免疫染色(対物×20)
上皮マーカーサイトケラチン(AE1/AE3)陽性。







d0128520_19121657.jpg画像5:PSAの免疫染色(対物×40)
一部明らかにPSA陽性。以上より癌の骨髄転移(原発臓器:前立腺)と診断されます。




経過概略:入院時の貧血については、RBC 228万, Hb 7.3, Ht 22.6, MCV 99.1, MCH 32.0, MCHC 32.3, 網赤血球14.6‰と正球性正色素性貧血でした。腫瘍マーカーはCEA 3.6, CA19-9 11.3, PSA 1,000以上でした。泌尿器科にて前立腺癌stage D2と診断され、内分泌療法が行われましたが、診断から約8カ月の経過で亡くなられました。(詳しくは院内CPCで検討する予定)


病理組織診断:前立腺癌の骨髄転移(metastatic prostatic carcinoma involving bone marrow)
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by hiro-nishi-mc | 2010-11-04 19:17 | 病理クイズ解答
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