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タバコラム 18.禁煙の日にひとこと(2)~広島県受動喫煙防止推進シンポジウムのご案内~ 2012年2月18日(土)午後13:30~15:30に、中国新聞ホールにて、広島県主催の受動喫煙防止推進シンポジウムが開催されます。基調講演として、大和 浩先生(産業医科大学教授)が「間違いだらけの受動喫煙対策」と題してお話しされ、引き続きシンポジウムとして、「肺がん、心臓病など受動喫煙で早死しないために」をテーマに川根博司先生、松村 誠先生、岸本 益実氏、澤山 泉氏がシンポジストとしてご登壇されます。 広島県は湯崎知事ががん対策、喫煙防止対策に力を入れておられますので、受動喫煙防止条例制定に向けて、県民に受動喫煙の恐さ、対策の必要性について周知していただく絶好の機会だと思われます。 下記ホームページにも案内が掲載されています。 http://ns1.pref.hiroshima.jp/soshiki/57/jyudoshinpojiumu.html (2012/1/22 禁煙促進チーム 立山義朗) タバコラム 17.禁煙の日にひとこと(1) ~後悔先に立たず~ 週刊朝日MOOK65号の大津秀一医師の記事の中で、『死ぬときに後悔すること』の25項目の中の1項目に『たばこを止めなかったこと』があげてありました。 タバコを長年吸ってきて、病気になって死んでしまうんだと自覚した時に初めて、『この病気はタバコが原因だったんだ、どうしてタバコを止めなかったんだろう』と後悔する人が結構いるということですね。例えば肺癌になんて最初はタバコを吸っていても何の症状もなく、『今日も元気だ、タバコがうまい!』などと言っていられるけど、長年吸い続けたあげく、とうとう肺癌が見つかり、 『なんでこうなる前にタバコを止めなかったんだ・・・』となるわけです。 ところで、依存症などの悪い習慣から抜け出そうとしたり、あるいは運動や食事の改善など新しくいい習慣に取り組もうと行動変容する時には、5つのステージがあると知られています。 6ヶ月以内に行動変容の意思のない『前熟考期』、 6ヶ月以内に行動変容しようと考えている『熟考期』、 1ヶ月以内に新しい行動を実行しようとしている『準備期』、 新しい行動をすでに始めて6ヶ月以内の『実行期』、 6ヶ月以上新しい行動を継続している『維持期』 の5つです。 後悔する前にいかにうまく行動変容の高いステージに誘導してあげて、かけがいのない命を救ってあげることが医療者としての務めです。 (禁煙促進チーム 立山義朗) タバコラム 16.タバコ代値上げ賛成署名サイトの紹介 広島県医師会禁煙推進委員会の川根博司委員長よりタバコ代値上げ賛成の署名サイトの紹介があり、ぜひ多くの人にも知っていただきたいと思ったのでここにも掲げたいと思います。 http://www.tbcopic.org/signature/ ![]() このタバコラムにも3や14でタバコ代の値上げについてコメントしたことがあります。要は、税の増収目的ではなく、少しでも禁煙をしやすい環境に喫煙者を置くことで、禁煙に導いていこうというのが最大の目的です。 自主的に行動できる方ももちろんおられますが、多くの方は外圧がないとなかなか今の状況から抜け出そうとする行動に踏み出すことは難しいのではないでしょうか?このタバコ代値上げというのもその外圧の1つということはおわかりいただけるかと思います。 さて、タバコ代の大幅値上げにぜひ署名をしていただきますよう私からもお願いしたいと思います。タバコ代の値上げによって、タバコ離れが進み、喫煙者や受動喫煙被害を受けている人たちの何人、何十人、何百人、何千人、何万人か、あるいはそれ以上の命が救われるはずです。 何回でも言います。タバコ代値上げは、税金をとりやすいところからとるということではなく、タバコによる健康被害から命を守ることが最大の目的です。 (禁煙促進チーム 立山義朗) 第8回画像による病理診断クイズ解答
画像1:肉眼像 野イチゴのような外観を示す、表面顆粒状、有茎性、桑実様腫瘤です。 画像2:固定後肉眼像 固定後は赤みが薄くなりましたが、外観は画像1と同様です。 画像3:固定後割面肉眼像 表面乳頭状、灰白色、充実性の腫瘤です。灰白色部分にはやや黄白色調の点状あるいは線状構造が見られます。 画像4:組織像 HE染色強拡大 対物×20 下方に延びる表皮突起間に拡張した毛細血管やリンパ球、形質細胞主体の炎症細胞浸潤に加え、多数の泡沫細胞(foamy cell)の集簇を認めます。 画像5:組織像 HE染色強拡大 対物×40 泡沫細胞の集簇がより明瞭です。 以上の所見より、組織診断は 『疣状黄色腫(verruciform xanthoma)』 です。 前回も黄色腫関連画像でしたが、黄色腫はわりといろんな臓器で出現してきます。 さて、疣状黄色腫は比較的まれで、外陰部や口腔などに発生する良性病変です。腫瘍ではありません。肉眼所見と組織所見が特徴的で一度見ると忘れません。 (文責:立山義朗)
第7回画像による病理診断クイズ解答
病変(1):胃の印環細胞癌(signet-ring cell carcinoma) 病変(2):胃粘膜の黄色腫(xanthoma) 写真1:切除胃肉眼写真、病変(1)は早期胃癌IIC病変の一部より、病変(2)は黄色調の平坦な小結節である黄色腫より切片作成。 写真2:病変1 粘膜内で集簇性に増殖する印環細胞癌。低分化腺癌の一型。(HE染色対物×40) 写真3:病変2 粘膜内で泡沫状胞体を有するマクロファージの集簇巣。個々の細胞を黄色腫細胞と言う。(HE染色対物×40) 病変(1)、(2)は肉眼像を見れば、一目瞭然であるが、組織像は若干類似しているので注意が必要です。 さらに、印環細胞癌は生検診断時には見落としにも注意が必要となります。例えば、写真4は潰瘍近傍の肉芽組織様ですが、上皮性粘液などが赤紫色に陽性となるPAS染色を行うと印環細胞癌の胞体が鮮明に陽性となります。 写真4:別症例の胃生検組織像。潰瘍近傍の肉芽組織様に見える。(HE染色対物×40) 写真5:写真4と同じ切片。(PAS染色対物×40) なお、印環細胞癌は上皮性なのでサイトケラチン(AE1/AE3)陽性、CD68陰性ですが、黄色腫はAE1/AE3陰性、マクロファージのマーカーCD68陽性です。 写真6:印環細胞癌(AE1/AE3の免疫染色対物×40) 写真7:印環細胞癌(CD68の免疫染色対物×40) 写真8:黄色腫(AE1/AE3の免疫染色対物×40) 写真9:黄色腫(CD68の免疫染色対物×40) 又、黄色腫細胞は様々な疾患で出現します。例えば動脈粥状硬化巣、高脂血症に伴なうことのある眼瞼黄色腫、化学療法や放射線療法後の腫瘍組織などです。写真10は眼瞼黄色腫の組織像です。 写真10:眼瞼黄色腫(xanthelasma)(HE染色対物×20) 立山義朗 < 前のページ 次のページ >
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